【故事成語・ことわざ】
先んずれば人を制す
【読み方】
さきんずればひとをせいす
【意味】
・人よりも先に物事を実行することによって、相手を抑え、有利な立場に立つことができる。
・先手を取ることができれば、相手を圧倒し、抑えつけることができる。
・何事も、先手を取ることで成功の糸口をつかめるが、後手に回っては勝ち目がない。
【語源・由来】
史記に由来する言葉。江西のひとびとが、秦に対して反乱を起こした時に、殷通(いんとう)という長官が項羽に対して、「先んずれば即(すなわ)ち、人を制し、後(おく)るれば、則(すなわち)人の制するところとなる。」と、言ったことが由来。人よりも先に行動を起こすことで、人の先頭に立ち指示を出すことができるが、人の後から行動を起こしてしまえば、人に指示をされて支配されてしまう。という言葉からできたことわざ。
【類義語】
・思い立ったが吉日
・善は急げ
・先手必勝
・早い者勝ち
・機先を制する
・先手は万手
【対義語】
・急がば回れ
・急いては事を仕損じる
【英語訳】
First come,first served.
The foremost dog catches the hare.
「先んずる」とは、「先にする」を転じた言葉。
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「先んずれば人を制す」の使い方

またサッカーの試合で負けちゃったよ!

そうなの?残念だったわね。

来週の試合は、絶対に勝ちたいから、試合会場に一番乗りするんだ!

先んずれば人を制すね。
今度こそ、勝てるといいね!
今度こそ、勝てるといいね!
「先んずれば人を制す」の例文
- 新しいアイディアが浮かんだから、先んずれば人を制すで、商品開発を進めよう。
- ライバルに負けないように、先んずれば人を制すで、あの子をデートに誘おう。
- 次のテストは1番を取りたいから、先んずれば人を制すで、さっそくテスト勉強に取りかかろう。
- 今度の選挙で生徒会長になるためには、先んずれば人を制すで取り組もう。
- 先んずれば人を制すで取り組んだから、プレゼンに勝つことができた。
「先んずれば人を征す」と書くのは誤り。
「征」とは、道を足で歩いていくことを表す字。
「行く」「旅に出る」「戦争へ行く」などの意味なので、誤りに注意。
「征」とは、道を足で歩いていくことを表す字。
「行く」「旅に出る」「戦争へ行く」などの意味なので、誤りに注意。