「舟に刻みて剣を求む」の意味（語源由来・出典・類義語）
【ことわざ】
舟に刻みて剣を求む
【読み方】
ふねにきざみてけんをもとむ
【意味】
世の中の移り変わりに気づかず、古い習慣や考え方を守る愚かさのたとえ。
ほー、それは考えさせられるなぁ。つまり、「昔の方法にこだわりすぎて、変わった状況に対応できへん」ってことやな。
船は流れるから、剣を落とした場所に印をつけても、その場所に剣が残ってるわけやない。今の状況に合わせて考え方を変えることが大事やってことやね。
【語源・由来】
揚子江を舟で渡っていて剣を水中に落とした楚の人が、舟べりに目印を刻みつけておき、舟が対岸についてからその下を探したが見つからなかったという中国の故事による。
【出典】
呂氏春秋
【類義語】
・株を守りて兎を待つ
・守株
・柳の下にいつも泥鰌は居ない
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「舟に刻みて剣を求む」の解説
カンタン！解説
「舟に刻みて剣を求む」という言葉は、古い中国の話から来ているんだよ。この話では、舟に乗っている人が剣を川に落としてしまい、その場所に印をつけて後で剣を探そうとしたけど、舟は動いているから、印をつけた場所と剣が落ちた場所がもう合わなくなってしまったんだ。
このことわざは、状況が変わっているのに、古い方法や考え方に固執してしまうことの例えとして使われるんだ。つまり、物事の現状をちゃんと見て、その時々に合った方法を考えないと、問題を解決することができないと教えてくれる言葉なんだよ。
たとえば、何か問題が起こった時に、昔のやり方だけを頑なに守っていては、新しい状況に合った解決策が見つけられないかもしれないね。だから、このことわざは、常に周りの変化を理解して、柔軟に対応することの大切さを伝えているんだ。
「舟に刻みて剣を求む」の使い方
女性だけが、離婚後１８０日間再婚できないという法律があるんだね。
そのようね。時代が変わっているのに法律が変わらない。舟に刻みて剣を求むよね。
遺伝子の検査ができるようになったし、女性の社会進出に伴って離婚率も高くなっているのに、変な法律だよね。
変わらないことが大切なこともあるけれども、臨機応変に変わる柔軟さも大切よね。
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「舟に刻みて剣を求む」の例文
- 舟に刻みて剣を求む、PTAという組織は、古くて非効率的な慣習が多いと思いました。
- 舟に刻みて剣を求む、父は、老舗の暖簾を守ることにこだわりすぎて、世の中の流れを見ていない。
- 舟に刻みて剣を求む、警察組織というものは、古いしがらみにからめとられている。
- 舟に刻みて剣を求む、そろそろ二世議員を排除して、新しい風を政界に吹き込んだほうが良いんじゃないかな。
- 舟に刻みて剣を求む、昔からの慣習を守ることで、村人が都会に出ていくようでは元も子もない。
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これは、過去の方法や状況に固執して、時代や状況の変化に適応できないことを象徴しているんだよ。