【船を陸に推す】の意味と使い方や例文（出典・語源由来）

「船を陸に推す」の意味（出典・語源由来）

【ことわざ】
船を陸に推す

【読み方】
ふねをりくにおす

【意味】
無理を押し通すこと。苦労するだけで効果がないこと。

「船を陸に推す」ということわざは、船を水ではなく陸上で動かそうとするような無理な行為を表しているんだ。

これは、非常に非効率的で効果のない方法を使おうとすること、または現実にそぐわない困難な試みを意味しているよ。

なるほどな！「船を陸に推す」って、そんなことしたって船は前に進まへんし、めっちゃ無駄な努力やな。これは、どんなに頑張っても効果が出ないことや、そもそも無理なことを押し通そうとすることを批判してるんや。

現実的でない方法で物事を進めると、時間やエネルギーを無駄にするだけやっていう警告の言葉やな。もっと効果的な方法を考えた方がええってことを教えてくれてるんや。

【出典】
「荘子そうじ」

【語源由来】
舟を陸上で漕ぎすすめようとする意から。

「船を陸に推す」の解説

カンタン！解説

「船を陸に推す」ということわざはね、とても無理なことを無理やりにやろうとする様子を表しているんだよ。また、努力しても効果が全く出ないことを表すときにも使うんだ。

この言葉は、古い中国の文献「荘子」に出てくる話から来ているんだよ。荘子は、昔の政治の方法を今の時代にそのまま使っても、うまくいかないことを批判していて、それを「舟を陸に推すようなもの」と表現したんだ。これは、船は水の上で動くものだから、陸の上で船を動かそうとするのは、とても無理があるって意味なんだね。

つまり、このことわざは、時代に合わない方法や不合理な方法を無理に使おうとすること、または、努力が無駄に終わることを警告しているんだよ。

「船を陸に推す」の使い方

昨日の授業、先生が昔の戦時中の政策を今の政治にどう適用するかって話してたけど、なんかピンとこなかったな。

うん、わかる。それって、まさに船を陸に推すみたいなものだよね。時代が変わってるのに、古い方法を無理に当てはめようとするのは効果がなさそう。

本当それ！昔の方法が全部ダメってわけじゃないけど、時代に合わせて考えをアップデートしないと。

そうだね。過去の戦略が今に生きる部分もあるかもしれないけど、全てをそのまま使うのは無駄な努力だよね。新しい状況に合った新しい方法を見つける方がいいよね。

「船を陸に推す」の例文

1. 現代の技術でレコードプレーヤーを再流行させようとするのは、まさに船を陸に推すようなものだ。
2. 社長は時代遅れのマーケティング戦略を押し進めようとしているが、それは船を陸に推すような努力だと多くの社員が感じている。
3. このプロジェクトは資源も不足しており、期限も非現実的で、結局船を陸に推すような結果になるだろう。
4. 彼女は伝統的な方法でインターネットビジネスを行おうとしているが、それは船を陸に推すような無駄な試みだ。
5. 政府が古い法律を適用しようとするたびに、船を陸に推すような無効果な結果に終わることが多い。