「平仄が合わない」の意味(語源由来)
【ことわざ】
平仄が合わない
【読み方】
ひょうそくがあわない
【意味】
話のつじつまがあっていないこと。
会話や計画がスムーズにいかないとか、人と人との関係で気持ちが一致しないときも、これで表せるってわけか。なんか、詩の世界から出てきた言葉で、日常でも使えるってのが面白いね。
【語源由来】
漢詩が、平仄の法則に合っていないという意から。
「平仄が合わない」の解説
「平仄が合わない」という表現は、もともと漢詩の世界から来ているんだ。漢詩を作るときには、平声と仄声という、音の高低を整えるルールがあって、そのバランスを取ることが大事にされているんだよ。でも、この平仄がうまく合わないと、詩のリズムや音の美しさが損なわれることになるね。
この詩作りの原則から転じて、「平仄が合わない」という言葉は、物事の筋道が立たない、つまり話が合わない、意見が一致しないという意味で使われるようになったんだ。たとえば、友達と計画を立てているときや、グループで議論をしているときに、互いの考えが全く合わずに進まない場合に、「平仄が合わない」と表現することがあるよ。
この言葉からは、何かを成し遂げるためには、関わる全員の考えや意見がうまく調和することが大切だという教訓を受け取ることができるね。みんなが同じ方向を向いて協力することで、スムーズに物事を進めることができるってことを思い出させてくれる言葉なんだ。だから、チームで何かをするときには、お互いの平仄を合わせる努力をすることが重要だよ。
「平仄が合わない」の使い方
「平仄が合わない」の例文
- 彼の提案とチームの目的とで平仄が合わなかったため、プロジェクトは初期段階でつまずいた。
- 話を聞いていると、彼の言い分と実際の事実との間に平仄が合わない部分があると感じた。
- 新しい法律案についての議論で、意見の平仄が合わないことが明らかになり、混乱が生じた。
- 面接官の質問に対する彼女の答えは、会社の求める資質と平仄が合わなかった。
- 詩を書く際には、言葉の選び方一つで平仄が合わなくなり、その響きが大きく変わることがある。
「平仄が合わない」の文学作品などの用例
年頃の息子に嫁を持たせたいと云うのは親の情としてさもあるべき事だが、死んだ子に娶を迎えて置かなかったのをも残念がるのは少々平仄が合わない。人情はこんなものか知らん。(夏目漱石の趣味の遺伝より)
これが転じて、一般に物事の筋道が通らないことや、話がうまく噛み合わないことを指すようになったんだね。