「一言既に出ずれば駟馬も追い難し」の意味(出典・英語訳)
【ことわざ】
一言既に出ずれば駟馬も追い難し
【読み方】
いちごんすでにいずればしばもおいがたし
【意味】
一度口から出たことばは四頭立ての馬車で追っても取り返せない。ことばを慎むべきことのたとえ。
口から出てしまった言葉を追いかけて取り戻すことは、四馬の馬車を追いかけるのと同じくらい難しいってことやな。言葉を使う時は、しっかりと考えてから言うことの大切さを教えてくれる言葉やな。
【出典】
「論語・顔淵」にある「駟不レ及レ舌」から。
【英語訳】
A word spoken is past recalling.
「一言既に出ずれば駟馬も追い難し」の解説
「一言既に出ずれば駟馬も追い難し」ということわざは、言った言葉は取り返しのつかないものなので、口をつけるべきだという戒めの言葉なんだ。
「駟馬」は、古代中国の四頭立ての馬車を指していて、とても速いもののたとえとして用いられているよ。つまり、一度口に出した言葉は、そのスピードで追いかけるのが難しいくらい速く進んでしまうってことだね。だから、言葉を慎むことの大切さを教えているんだ。
このことわざの出典は、古代中国の思想家、孔子の言葉を集めた『論語』からきているよ。
「一言既に出ずれば駟馬も追い難し」の使い方
「一言既に出ずれば駟馬も追い難し」の例文
- いい訳はできません。一言既に出ずれば駟馬も追い難し、失敗しても実行あるのみです。
- どうしてあの様な発言をしたのでしょうか。今更反省しても一言既に出ずれば駟馬も追い難し、よほどのことがないかぎり発言の取り消しはできないでしょう。
- 一言既に出ずれば駟馬も追い難し、話だけならまだしも、実際に動くことができなければ訴訟問題になりますよ。
- いい人なんだけど一言多い、一言既に出ずれば駟馬も追い難しということを理解してほしい。
まとめ
日本の男性と女性の一日の会話を比較すると語彙数(ごいすう)で約3分の1、つまり女性は男性の3倍は誰かと会話しているとの統計資料があります。外国の男性と日本の男性を比較しても外国の男性の方が倍ほど多いというデータがあります。どれほど正確かは定かではありませんが、確かに日本の男性は雑談が苦手、他愛もない会話はさらに苦手としている男性も多いのではないでしょうか。おしゃべりはよくないもので、一言既に出ずれば駟馬も追い難しということを大切にしているのでしょうか。