【ことわざ】
一合取っても武士は武士
【読み方】
いちごうとってもぶしはぶし
【意味】
どんなに貧しくても、武士には武士の誇りと本分があるということ。
「一合」は、尺貫法の容積の単位で一升の十分の一。ここでは少量の意。
【語源・由来】
禄高(武家時代に、主人から与えられる給与の額)が一合でも武士であることに変わりないという意から。
【類義語】
・一輪咲いても花は花
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「一合取っても武士は武士」の使い方
一合取っても武士は武士っていうけど、実際貧しい武士が多かったんだよね。
太平の世に戦上手なだけの武士はいらないからね。
でも士農工商で身分だけは一番高い。
そうなの貧しいのにプライドだけは高いの。しかも殺傷能力のある武器を腰に下げているんだから厄介よね。
「一合取っても武士は武士」の例文
- 一合取っても武士は武士、農民よりも地位が高けりゃプライドは富士山より高い。
- 誇りがいくらあっても生きていけない。一合取っても武士は武士というが、生きていくために誇りを捨てて商人になるのもありなんじゃないか。
- 一合取っても武士は武士のように、居丈高に金を借りに来る侍が多くて困る。
- 世の中金が全てだということに、一合取っても武士は武士と考えるお侍さんはいつ気付くのだろう。
- 一合取っても武士は武士というが、報酬に不満を抱いた下級武士が打倒幕府を掲げ決起してもおかしくなかったのにしなかったのは、徳川家の策略のなせるわざか。