「髪を簡して櫛る」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
髪を簡して櫛る
【読み方】
はつをかんしてくしけずる
【意味】
細かいことに過剰にこだわること。必要のないことを入念にすること。
細かいことにも注意は必要やけど、大局を見て物事を進めるのも大事やってことやね。無駄に念を入れるんじゃなくて、効率的に、でも丁寧にやるのがええってことか。
【出典】
「荘子」
【語源由来】
髪の毛を一本一本選んでとかすという意から。
【類義語】
・米を数えて炊ぐ
「髪を簡して櫛る」の解説
「髪を簡して櫛る」という表現は、「荘子」の庚桑楚の章から来ており、文字通りには髪の毛を一本一本数えながら櫛でとかすことを意味しているんだ。これは、実際に髪の毛を一本ずつ数えながら櫛を通すことはほとんど無意味で、非常に細かく時間のかかる行為だよね。
この言葉は、つまらないことや不必要なことにこだわって、細部にわたり過度に注意を払う行為をたとえているんだよ。つまり、大事なことから目を逸らし、取るに足りない細かいことに時間や労力を費やすことの愚かさを示唆しているんだ。
この表現は、人が些細なことに囚われ過ぎて、より重要なことや全体的な状況を見失ってしまうことへの警告として使われる。また、効率性や優先順位を考える際の教訓としても用いられるんだね。要は、大局を見失わないように、そして細かいことに囚われ過ぎないように注意しようということを教えているんだ。
「髪を簡して櫛る」の使い方
「髪を簡して櫛る」の例文
- 神経質になると髪を簡して櫛るように、大事なことを見落としてしまう。目的を見失わず、ある程度大雑把にやる方が良い。
- 髪を簡して櫛るから、その研究はいつまでたっても仕上がらない。
- 髪を簡して櫛って、本当に入念にすべきことを見誤ってはいけない。
- あの作品は、髪を簡して櫛りストーリーが全く進まないからつまらない。
- ともこちゃんは、髪を簡して櫛って料理をするから、昼ご飯が夜完成して意味がない。