「彼も一時、此も一時」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
彼も一時、此も一時
【読み方】
かれもいちじこれもいちじ
【意味】
その時その時の事情や情勢に合わせて考え方ややり方を変え最適の道をとるということ。また、世の中は時代とともに変わり栄枯盛衰も一時限りということ。
「彼も一時、此も一時」ということわざは、全ての事態や状況は時と共に変わってしまい、何も永遠には続かないという意味だよ。
なるほどな。それは、今良くても明日は悪いかもしれへんし、今ダメでも明日は上手くいくかもしれへんってことやな。
つまり、何も永遠やないから、落ち込んだり高飛車になったりせんで、常に謙虚に生きるのが大事やな。
【語源・由来】
あれはあの時のこと、これはこの時のことの意から。
【出典】
「孟子」
孟子が斉を去って鄒に帰る時、弟子から「先生は浮かない顔をしていますが君子はどんな時でも天を恨んだり人をとがめたりしないものだとおっしゃったじゃないですか」と言われ答えたことばから。
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「彼も一時、此も一時」の解説
カンタン!解説
「彼も一時、此も一時」という言葉は、昔の賢い人「孟子」という人の話の中からきているんだよ。この言葉の意味はね、世の中の出来事や状況はずっと同じままじゃないってこと。時が経つと、色々なことが変わってしまうんだ。
例えば、今はとっても楽しいお祭りがあって賑やかだけど、明日には終わってしまうかもしれないし、今は雨が降ってるけど、後で晴れるかも、っていう感じ。
「栄枯盛衰」というのは、時に栄えて、時には衰えてしまうこと。つまり、成功したり失敗したり、良い時期と悪い時期があることを意味しているよ。だから、この言葉は、物事がずっと同じ状態では続かないって教えてくれているんだね。
「彼も一時、此も一時」の使い方
伝統的なこのやり方にした方がいいんじゃないの?
彼も一時、此も一時というから、今この時に合わせたやり方をしないとだめよ。
効率が良いからこその伝統じゃないの?
伝統すぎてカビが生えたやり方よ。もっと効率の良いやり方があるわ。
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「彼も一時、此も一時」の例文
- 大企業だって彼も一時、此も一時だから、いつまでもトップ企業というわけではない。
- 彼も一時、此も一時だから、前と同じ方法でうまくいくとは限らない。この瞬間にふさわしい方法を考え出す。
- この世は移り変わるものだから、彼も一時、此も一時で永遠の繁栄は無い。
- 彼も一時、此も一時といい、それは老舗企業であっても例外ではない。
- 流行は一時のものだ。彼も一時、此も一時で、タピオカ屋も高級食パン屋も消えていった。