「敵の家でも口を濡らせ」の意味(語源由来)
【ことわざ】
敵の家でも口を濡らせ
【読み方】
かたきのいえでもくちをぬらせ
【意味】
どんな時でも礼儀は守るべきだということ。
たとえ酒やったら、ちょっと口にするだけでええんやな。礼儀って、どこでも大切なんやね。ちゃんと礼儀を守らな、敵も味方もせんわ。
【語源・由来】
敵の家であっても礼儀として、出された食事は食べるべきだということ。
「敵の家でも口を濡らせ」の解説
「敵の家でも口を濡らせ」っていう言葉は、どんな場所でも、たとえ自分が苦手な人の家だったとしても、おもてなしを受けたら、ちゃんと食べたり飲んだりするのが礼儀だよ、という意味なんだ。
例えばね、学校であまり仲の良くない人の家に行くことになったとき、その人のお母さんがおやつを出してくれたとするよ。その時に、あまり食べたくない気持ちがあっても、せっかく出してくれたから少しだけでも食べるのが、礼儀なんだね。
「口を濡らせ」という部分は、ちょっとだけでも飲食するという意味で、本来は酒について言われた言葉なんだって。
このことわざは、どんな状況でも礼儀を大切にし、人との関係を大切にしようという、すごく大切な教えなんだよ。
「敵の家でも口を濡らせ」の使い方
「敵の家でも口を濡らせ」の例文
- イライラしていようが体調が悪かろうが、敵の家でも口を濡らせだ。
- 嫌いな人に対しても敵の家でも口を濡らせ。
- 常に敵の家でも口を濡らせ。それが社会人として最も大事な心得だ。
- 敵の家でも口を濡らせと祖母に厳しくしつけられた。
- 呪い殺したいほど憎い人に接する時でも、敵の家でも口を濡らせ。礼を失するようなことがあってはいけない。
たとえその家が敵であろうと、食べ物や飲み物を出されたときは、最低限の礼儀として口にするべきだという考え方だよ。