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「鶏口となるも牛後となるなかれ」の意味(出典・故事・類義語)
【ことわざ】
鶏口となるも牛後となるなかれ
【読み方】
けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ
【意味】
鶏の口になっても牛の尻にはなるなということで、大きな集団の中の下にいるよりも、小さな集団の先頭に立てといういましめ。人に従属するよりも独立したほうがよいとするたとえ。
「牛後(ぎゅうご)」とは、牛の肛門のことで、強大な者に使われる者のたとえ。
たとえば、大きなサッカーチームでただのメンバーであるよりも、小さなサッカーチームのキャプテンになる方が良い、という意味だよ。自分がリーダーとなり、自分の意見や考えを大切にすることができるからだね。
【出典】
「史記」
【故事】
「史記(しき)」蘇秦(そしん)戦国時代に、六国「韓(かん)・魏(ぎ)・趙(ちょう)・燕(えん)・楚(そ)・斉(せい)」が合従(がっしょう)して、大国秦(しん)に対抗すべきだと主張した蘇秦は、韓の宣王に「小国であっても、一国の王として権威を保つべきである。秦に屈服してその家臣に成り下がってはいけない。」と、説いたということに基づく。
【類義語】
・芋頭でも頭は頭(いもがしらでもあたまはあたま)
「鶏口となるも牛後となるなかれ」の解説
「鶏口となるも牛後となるなかれ」の言葉の由来は、昔の中国の戦国時代の話から来ているんだ。
中国の昔の時代、戦国時代という時期に、秦という強い国が他の国を圧倒しつつあったんだ。その時、蘇秦という人がいて、彼は韓、魏、趙、楚、斉、燕という六つの国の王に対して、秦に従うのではなく、それぞれが一つの独立した国の王として、秦に立ち向かうべきだと主張したんだ。
つまり、蘇秦は、大きな秦の国に従うよりも、自分たちの小さな国でリーダーになる方が良いと考えたんだ。そしてその考えが「鶏口となるも牛後となるなかれ」の言葉の由来となったんだよ。だから、この言葉は、自分でリーダーになり、自分の考えを大切にすることの大切さを表しているんだ。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」の使い方
「鶏口となるも牛後となるなかれ」の例文
- 鶏口となるも牛後となるなかれだと思って、起業することに決めた。
- 強豪チームに入ると試合にはなかなか出られないのだから、人数は少ないけれどこのままこのチームでがんばろうと決めた。鶏口となるも牛後となるなかれだ。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」を英語で言うと?
「鶏口となるも牛後となるなかれ」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Better to be first in a village than second at Rome.
- 意味:ローマの二位よりも村の一位につくほうがよい。