「下戸の建てた蔵はない」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
下戸の建てた蔵はない
【読み方】
げこのたてたくらはない
【意味】
酒を飲まない分貯蓄をして蔵を建てたという話は聞かない。酒は適度にたしなんだ方が良いということ。
逆に言えば、適度に楽しむことが大切やってこと。結局、人生は楽しむためやもんな、ちょっとずつ楽しみつつ、過度にならへんように気をつけるんやな。
【語源・由来】
酒を飲める上戸が下戸を馬鹿にして言う言葉。これに対して下戸が「上戸のつぶした蔵はある」という。
【類義語】
・下戸の建てた蔵はなく、御神酒上がらぬ神はない
・酒蔵あれども餅蔵なし
・酒と煙草は飲んで通る
「下戸の建てた蔵はない」の解説
「下戸の建てた蔵はない」っていう言葉は、お酒を飲まない人がその分のお金を貯めて、大きな蔵や家を建てたなんて話は聞いたことがない、っていう意味だよ。
これを使うときは、たとえば、お酒を飲むのはお金がかかるけど、それを我慢して貯金しても、特に大きな成果が得られるわけじゃないよ、っていうことを伝えたいときに使うんだ。つまり、お酒は適度に楽しむのがいいっていうことを教えているんだよ。
「下戸」とは、お酒が苦手で飲めない人のことを言うんだ。だから、「下戸の建てたる蔵もなし」とも言ったりするよ。簡単に言えば、何も我慢して大きな成果を出せるわけじゃないから、適度に楽しんで生きるのがいい、っていう教えが込められているんだよね。
「下戸の建てた蔵はない」の使い方
「下戸の建てた蔵はない」の例文
- 下戸の建てた蔵はないというが、下戸は人生の半分は損をしていると思う。
- 酒を飲まずに真面目だからと言って、下戸の建てた蔵はない。酒を飲まない分貯金できるかと言えばそうでもないなら飲めた方が楽しいじゃないか。
- 下戸の建てた蔵はないというから金を溜めこんでいるわけでもなく、夜遊びをするでもない。何を楽しみに生きているのか。
- 酒は百薬の長というし、下戸の建てた蔵はない。下戸が良い思いをするわけではないのなら、酒は飲めた方が良いと思う。
- 酒はたしなむ程度にでも飲めると人生が豊かになる。下戸の建てた蔵はないというが、下戸はかわいそうだね。
つまり、適度に酒を楽しむことの大切さを教えている言葉なんだ。