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【狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからず】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・故事・類義語)

狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからず

「狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからず」の意味(語源由来・出典・故事・類義語)

意味【ことわざ】
狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからず

【読み方】
こきゅうやぶるといえどもおぎなうにこうくのかわをもってすべからず

【意味】
立派な人とつまらない人を同等に用いてはいけない。

「狐裘」は、狐の腋の下の白い毛皮で作った高価な皮衣。「黄狗」は、黄色い犬。
ことわざ博士
「狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからず」という言葉は、価値のあるものが少し欠けたとしても、劣ったもので補おうとするべきではない、という意味があるんだ。

これは、高い価値を持つ人やものを、低い価値のものと同じように扱うべきではないと教えてくれる言葉だよ。

助手ねこ
なるほどな。つまり、ええもんがちょっと傷ついても、それを下手なもんで補ったりせんといいってことやな。

贅沢品が少し壊れても、100均の品で直そうとするのと同じか。大切な人やものには、相応の扱いをせんとあかんってことやね。

【語源・由来】
立派な狐の皮衣は、古くなり破れてもつまらない犬の毛皮で繕うわけにはいかない意から。

【出典】
史記しき

【故事】
中国の戦国時代、斉の威王に仕えていた淳于髠じゅんうこんが宰相の鄒忌子すうきしに進言した言葉。忌子はすぐその意を悟り「任用するに当たっては、君子を選んで用い、小人をその中にまじえないようにしよう」と答えたという故事から。

【類義語】
狐白こはくを以て犬羊を補い身たんまみ

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「狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからず」の解説

カンタン!解説
解説

「狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからず」というのは、大切なものとそうでないものを一緒くたに扱ってはいけない、っていう教えからきているんだよ。例えばね、すごく高級で立派な狐の毛皮のコートがあったとして、それがちょっと古くなってボロボロになったとしても、その直しに安っぽい黄色い犬の皮を使ってはいけない、っていう意味なんだよ。

「狐裘」ってのは、狐のももっとも白くて柔らかい部分の毛皮で作られた、とっても価値のあるコートのこと。「黄狗」っていうのは、ただの黄色い犬のこと。この言葉を使うと、大事なものとそうでないものの違いを理解して、大切に扱うことの大事さを伝えたいんだよ。

「狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからず」の使い方

ともこ
健太くんのチームは県大会で優秀な成績を収めた生徒ばかりね。
健太
狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからずというから、優秀な生徒を集めたよ。
ともこ
優秀なチームになった?
健太
エース級ばかりだと主張が激しくてまとめるのが大変だよ。
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「狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからず」の例文

例文
  1. 狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからずというから、成果で待遇に差をつける。
  2. 学力別にクラス分けすることで、狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからずを実践する。
  3. 優秀な人間を褒め称え、そうでないものと明らかな差をつける。狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからずといい同等ではいけないそうだ。
  4. 狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからずというから、生徒を平等に扱う公立の学校は私立に永遠にかなわない。
  5. 才能ある人はどんどん出世させるが、つまらない人間は社長の息子であろうが出世させず狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからずを守る。




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