「口耳四寸の学」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
口耳四寸の学
こうじしすんのがく
【意味】
他人の受け売りで底の浅い知識のこと。
これは、自分で考えずに何かをただ伝えるだけの学問って、あんまり価値ないってことを教えてくれるんやな。
【語源・由来】
聞いたばかりの知識を、よく考えずに耳から四寸しか離れていない口から出すという意から。
【出典】
「荀子」
【類義語】
・耳学問
・道聴塗説
・聞き取り学問
「口耳四寸の学」の解説
「口耳四寸の学」という言葉はね、古い中国の本「荀子」の中の「勧学」という部分から来ているんだよ。この言葉の中の「四寸」っていうのは、口と耳の間の距離を示しているんだ。ちなみに「寸」は昔の長さの単位で、指の幅くらいの意味があるよ。
で、この「口耳四寸の学」とは、聞いたことをそのまま人に伝えるだけの学問のことを言うんだ。つまり、自分で深く考えたり、ちゃんと理解したりしないで、ただ人から聞いたことをそのまま別の人に話すだけのこと。それって、本当に学んでいる感じがしないよね。
この言葉は、ちゃんとした学問や知識を持つことの大切さを教えてくれているんだ。ただの「受け売り」や「うわさ話」じゃなく、自分でちゃんと考えて、理解して学ぶことが大事だっていうことを伝えてくれる言葉なんだよ。
「口耳四寸の学」の使い方
「口耳四寸の学」の例文
- 物知りな子供だなと思ったら、口耳四寸の学でYoutubeの受け売りだった。
- 口耳四寸の学で学んだと思い込むと浅はかな人間になる。
- 口耳四寸の学を披露するのは愚か者のすることです。
- テレビで得た知識を自分なりに深掘りし、口耳四寸の学とならないようにする。
- 彼の言うことは口耳四寸の学ばかりなので、裏付けは全くないから真剣に聞かない方が良い。
これは、聞いたことをそのまま伝えるだけで、実際には深く理解していない学問や知識のことを表している。