【ことわざ】
故郷へ錦を飾る
「故郷に錦を飾る」また、単に「錦を飾る」ともいう。
【読み方】
こきょうへにしきをかざる
【意味】
立身出世して故郷に帰る。故郷をはなれていた者が、出世して故郷に帰る。故郷へは錦の袴を着て帰る。
【語源・由来】
「錦」は金糸銀糸で華やかな模様を織り出した高価な絹織物。「錦を飾る」は、功成り名をあげた人が晴れがましい衣服をまとう意。
【類義語】
・錦を着て故郷に帰る
・衣錦之栄
・帰るには錦着て行く
・故郷には錦の袴を着て帰れ
・故郷へ錦を着て帰る
・故郷へ花を飾る
・故郷へは錦を着る
・錦を着て郷に還る
【英語】
to return home loaded with honours
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「故郷へ錦を飾る」の使い方
将来は、空手の世界大会で優勝して、故郷へ錦を飾りたいなあ。
そうね。健太くんならできそうね。私は世界から伝染病をなくし、ノーベル賞をもらって故郷へ錦を飾るわ。
格好いいねえ。二人で、市長から名誉市民の委任状をもらって、市内をパレードしてみんなに歓声をあげられながら笑顔で手を振ろうよ。
・・・パレ―ドはいやだなあ。
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「故郷へ錦を飾る」の例文
- 成功して、故郷へ錦を飾るかそれとも敗北して、故郷へ逃げかえるか。
- 入賞したら、すぐに故郷へ錦を飾ろうと飛行機のチケットを用意してたが、無駄に終わってしまった。
- 彼は、貧しい家庭で育ったので、故郷へ錦を飾ろうという意識や出世欲がとても強い。
- バイオリンの世界コンクールで優勝して、優勝記念コンサートを生まれ故郷で行うことになり、故郷へ錦を飾ることができた。
「故郷へ錦を飾る」の文学作品などの用例
あの帽子は東京で一番高価いゼイタクなものだったので、大得意で故郷に錦を飾るつもりで冠って来たものです。染得たり西湖柳色の衣というところですよ。(夢野久作の父杉山茂丸を語るより)