「工人数業を変うればその功を失う」の意味(出典)
【ことわざ】
工人数業を変うればその功を失う
【読み方】
こうじんしばしばぎょうをかうればそのこうをうしなう
【意味】
職人は仕事をころころ変えるようでは達人になることはできない。
「工人数業を変うればその功を失う」という言葉は、技術者や専門家が頻繁にその専門や仕事を変えてしまうと、その技術や知識を深めることが難しく、真の名人にはなれないという意味があるんだよ。
あー、それはつまり、ずっと同じことを続けて、その技術を深めるのが大切やってことやね。いろんな仕事をちょこちょこと変えてしまうと、どれも浅くなっちゃって、本当のプロにはなれへんってわけか。
一つのことをコツコツとやり続けることで、その道の達人になれるってことやな。
【出典】
「韓非子」
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「工人数業を変うればその功を失う」の解説
カンタン!解説
「工人数業を変うればその功を失う」っていうことわざは、職人や技術者が、あれこれと仕事を変えてしまうと、その仕事で上手になることは難しいって意味だよ。
例えばね、野球をしている人が、サッカーやテニス、バレーボールなど、いろんなスポーツをやってみたくなって、どれもちょっとずつしか練習しないと、どのスポーツもプロみたいに上手にはなれないよね。それと同じで、職人や技術者も、一つの技術や仕事に集中して練習しないと、その仕事ですごく上手くなるのは難しいんだよ。
だから、このことわざは「一つのことに集中して練習することが大切」と教えてくれているんだね。
「工人数業を変うればその功を失う」の使い方
また仕事を変えたの?
寿司屋からケーキ屋に変えたんだ。
工人数業を変うればその功を失うというわよ。達人になりたくないの?
なりたいけど、石の上にも三年は僕の性に合わないんだ。
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「工人数業を変うればその功を失う」の例文
- 工人数業を変うればその功を失うから、最低十年は頑張れ。
- 人間国宝は高齢の方が多い。工人数業を変うればその功を失うといい、達人になるまでには長い年月を要するのに、仕事を変えてばかりでは技術を磨くどころか、技術を得ることすらできない。
- 新しい職場をもうやめたの?忍耐力がないなあ。工人数業を変うればその功を失うというから、経験がむだになるよ。
- 転職を重ねている人は採用しない。工人数業を変うればその功を失うといい、即戦力にならない気がする。
- 何かを極めたいなら職場を変えてはいけない。工人数業を変うればその功を失うといわれる。