【ことわざ】
後塵を拝する
【読み方】
こうじんをはいする
【意味】
人に先を越されて、おくれを取ることのたとえ。
また、人のあとにつき従うこと。
【語源・由来】
車や馬が通り過ぎたあとに、土ぼこりを浴びるということから。
【類義語】
−
【対義語】
–
【英語訳】
It is subordinate.
「後塵」を「黄塵」と書くのは誤りなので注意が必要。
「黄塵」とは、空が黄色く見えるほどの激しい土ぼこりのこと。
「黄塵」とは、空が黄色く見えるほどの激しい土ぼこりのこと。
「後塵を拝する」の使い方

後輩が急成長していて、レギュラー争いをすることになってしまったんだ。

後輩の成長はうれしいけれど、大変なことになったのね。

なんとしても、彼の後塵を拝することはしたくないから、一生懸命練習するよ。

健太くんもがんばってね。
「後塵を拝する」の例文
- 専務の後塵を拝して、部長に昇進することが決まった。
- 3度も昇進試験に落ちてしまっては、同期だけではなく後輩の後塵を拝することになってしまった。
- 彼は一番早く出世すると期待されていたけれど、大きなミスをしたことで後塵を拝することになったようだ。
- 師匠の後塵を拝して、表彰されることになった。
- 彼とは幼い頃からずっと競ってきた。しかし彼の後塵を拝することになるなんて、思ってもみなかった。
中島敦「李陵」での用例。
「曾(かつ)ては封侯(ほうこう)をも得たその老将が今更若い李陵(りりょう)如(ごと)きの後塵を拝するのが何としても不愉快だったのである。」
「曾(かつ)ては封侯(ほうこう)をも得たその老将が今更若い李陵(りりょう)如(ごと)きの後塵を拝するのが何としても不愉快だったのである。」
まとめ
できるならば、人より先に物事を勧めたい、成功したいと思うことがあるのではないでしょうか。
しかし、順調に進んでいると思っていたことが、うまくいかなくなってしまうことがあるかもしれません。
後塵を拝するというように、人に先を越されて後れをとってしまうことがあったとしても、諦めずに努力を重ねて後れを取り戻したいものですね。