「子故の闇」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
子故の闇
「子故の闇に迷う」「子に迷う闇」「子を思う心の闇」ともいう。
【読み方】こゆえのやみ
【意味】
子供がかわいいあまり、親は闇に迷い込んだように理性を失くし無分別になるということ。
「子故の闇」という言葉は、親が子供のことを非常に心配して、時には冷静な判断を失ってしまうことを指すんだ。
ああ、それはつまり、親ってのは子供のことを考えると、ついつい気持ちが高ぶってしまうことがあるんやな。
子供のことを心配しすぎて、普段の冷静さを失っちゃうこともあるんや。このことわざ、親心の深さや難しさを教えてくれるんやな。
【語源・由来】
「後撰和歌集」の藤原兼輔の「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道に惑ひぬるかな」から生まれたことば。
【類義語】
・子に引かるる親心
・親の目は贔屓目
・親に目なし
・親の欲目
・子故に迷う親心
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「子故の闇」の解説
カンタン!解説
「子故の闇」っていうことわざはね、親が自分の子供のことをとっても大切に思いすぎて、ちょっと考えがおかしくなっちゃうことを言うんだよ。
たとえば、自分の子がクラスでちょっと困ってることがあっても、それが実は自分の子のせいだったりするのに、親は「うちの子は悪くない!」って強く思ってしまうことがあるんだ。それは、愛情が深すぎて、ちょっと冷静に事情を見ることができなくなっちゃうことを指しているんだよ。
「闇」っていうのは、真っ暗なところや、何も見えない状態を意味するんだ。だから、このことわざは、親が子供のことを思いすぎて、ちゃんとした判断ができなくなる状態を「真っ暗」と例えているんだね。親の愛情はすごく深いけど、それがあまりにも強すぎると、ちょっと周りが見えなくなっちゃうことがあるっていうことを教えてくれる言葉なんだよ。
「子故の闇」の使い方
モスンターペアレントって昔からいたのね。
藤原の一族がいた時代から、子故の闇があったのよね。
いつの時代の人も子供が関わると冷静じゃいられなくなるんだね。
モンスターペアレントという言葉が新しいだけで、昔からいたし、そういうもんだと思うしかないのね。
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「子故の闇」の例文
- 子供が怪我をして帰ってくると、子故の闇で冷静さを欠き狼狽えてしまう。
- 子供のためとお受験や塾への課金が過熱するのは、子故の闇だ。
- ママ友同士の揉め事の理由の大半は、子供同士の喧嘩や優劣にあり、子故の闇である。
- 子故の闇というから、親の私が分別を取り戻すために可愛い子には旅をさせよと海外留学させることにした。
- 「子供のためを思っているのに何で分かってくれないの」と思っていたが、それは子故の闇で、実は自分のためだったかもしれないし、価値観の押し付けだったかもしれない。