「癖なき馬は行かず」の意味(語源由来)
【ことわざ】
癖なき馬は行かず
【読み方】
くせなきうまはゆかず
【意味】
一癖ある方が、いざというとき役に立つということ。
【語源・由来】
気性が荒い扱いにくい馬の方が遠くまで走ることから。
癖のある者の方が、その特色を生かして何か特別なことを成し遂げる可能性があるってわけや。
「癖なき馬は行かず」の解説
「癖なき馬は行かず」という言葉はね、もし馬に癖がない、つまり特に悪いところもないと、その馬は特に良いところもないっていう意味なんだよ。人に例えると、何も悪いところがない人は、すごく良い特技や特別な能力も持ってないってことを言っているんだ。
でも、この言葉の中にはもう一つ大切な意味があって、ちょっと変わった癖を持った人や、一風変わった人は、いざというときにすごく役に立つことがあるっていうことも教えているんだ。だから、ちょっと変わっていても、その人が持っている独特な能力や考え方が、ある状況でとても役立つことがあるんだよ。
例えばね、いつもは静かであまり目立たない子でも、困っている時には思いもよらないアイディアを出してくれたり、特別な能力を発揮してみんなを助けてくれることがあるんだ。だから、人それぞれに癖や独特なところがあるけど、それがいいときもあるし、悪いときもあるんだね。でも、その癖や独特なところが、時と場所によってはすごく役に立つこともあるから、自分の癖や特徴を大切にして、自分らしく生きていくことが大切だよ。
「癖なき馬は行かず」の使い方
「癖なき馬は行かず」の例文
- イエスマンばかりでは組織は良くならない。癖なき馬は行かずというから、少々手こずるくらいの人間がいた方が良い。
- 大人しい草食系タイプが多く、活発な意見交換ができない。こういう時癖なき馬は行かずで、自己主張の激しい暴れ馬タイプがいたらと思う。
- 癖なき馬は行かずというからたまには風変わりな人間を採用してみる。
- 我が社にマニュアル本通りの受け答えをする人間はいらない。癖なき馬は行かずなので、自分の意見を持った人間がほしい。
- 彼は感情的になることがあり荒馬のようだが、癖なき馬は行かずでここぞという時には大変役に立ってくれる。
言い換えると、完璧に良いとされるものは、いざという時の力を発揮できないという意味も含まれているんだ。