【ことわざ】
物は相談
【読み方】
ものはそうだん
【意味】
困ったときには一人で思い悩まずに、とにかく人に相談したほうがよいということ。
相談事を持ちかけるときに「物は相談だが・・・」と前置きのことば。
ふだんよくつかう「物」ということばには多くの意味が含まれています。「形のある物体」、「存在の感知できる対象」のほか、「対象を特定のことばで指し示す漠然(ばくぜん)ととらえた表現」としても用いられます。このことわざの場合は、いいにくいことを漠然と示すことばとして用いられています。
【類義語】
膝とも談合(ひざともだんごう)
【英語訳】
Consult with your pillow
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「物は相談」の使い方
物は相談なんだけど、ともちゃんにしかお願いできないことがあるんだ。
いやね。何なの、はっきり言いなさいよ。
急に用事があって早く帰らないといけないんだ。他の人には頼みにくくて。お願い、今日の花壇の水やり当番代わってくれない。
いいわよ。その代わり学級新聞作るのてつだってね。
「物は相談」の例文
- 物は相談なのですが、来年度の会計監事を引き受けていただけないでしょうか。
- 今回の請負契約(うけおいけいやく)において、物は相談ですが、単価の増額をお願いしたいと思っております。
- いろいろと検討してまいりましたが、良い案がありません。そこで、物は相談です。ご教示(きょうじ)いただけないでしょうか。
- 物は相談とはいいますが、申し少し努力しましょう。今の段階では相談に行っても、まだ甘いと言われるだけでしょう。
まとめ
急に難しいお願いを切り出すよりは、物は相談ですがと前置きしたほうが、受けたほうは心の準備もできますし、相手が困っていることも理解できます。答えるほうも「ダメです」と即決するのも失礼ですので「少しお時間をいただきます」、「検討させて下さい」と間合いを切ることができます。