【ことわざ】
前門の虎後門の狼
【読み方】
ぜんもんのとらこうもんのおおかみ
【意味】
困ったことや、災難から逃れることができたと思ったら、また困ったことや災難にあうというたとえ。
【語源・由来】
中国の「評史(ひょうし)」にある言葉が由来。「前門に虎を拒(ふせ)ぎ、後門に狼を進む」とあるのに基づく。
【類義語】
・一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)
・虎口を逃れて竜穴に入る(ここうをのがれてりゅうけつにいる)
・禍去って禍またいたる(わざわいさってわざわいまたいたる)
【英語】
Between the hammer and the anvil.(槌と鉄敷の間で)
声:音読さん
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「前門の虎後門の狼」の使い方
健太くん、待ちなさい!
ご、ごめんなさい~!
今度という今度は、許さないわよ!
きっちり話を聞いてもらいますからね!
きっちり話を聞いてもらいますからね!
お母さんのお説教から逃れられたと思ったら、バッタリともこちゃんに会うなんて。
これじゃあ、前門の虎後門の狼だよ。
これじゃあ、前門の虎後門の狼だよ。
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「前門の虎後門の狼」の例文
- 不況に加えて、増税の追い打ちなんて、これは前門の虎後門の狼だよ。
- クレームが殺到していて、売り上げはどんどん減っているなんて、会社は今前門の虎後門の狼のピンチに陥ってしまった。
- 成績が下がってしまって、先生との懇談から逃げて帰ったものの、家では連絡を受けたお母さんが待ち構えていた。これはまさに、前門の虎後門の狼じゃないか。
- 巣にぶつかってしまい、蜂に追われていたけれど、やっと逃れたと思ったところで、犬の尻尾を踏んでしまい、今度は犬に追いかけられている。前門の虎後門の狼とはこのことを言うのか。
- 前門の虎後門の狼というけれど、まさに今絶体絶命の危機に陥っている。