「無いが意見の総じまい」の意味(類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
無いが意見の総じまい
【読み方】
ないがいけんのそうじまい
【意味】
放浪や道楽など無駄にお金を使う人にいくら忠告や説教をしようと無駄であるが、持ち金さえなくなれば自ずと落ち着き何も言わなくても良いという意味。
金銭的な支援が途絶えると、自然と問題行動も止まるってわけや。経済的な側面が行動に大きな影響を与えるってことを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
放浪や道楽にうつつを抜かしている者に何度忠告しようとも聞く耳さえ持とうとしないが、彼らの資源であるお金さえそこを尽きれば、それが忠告代わりになり相手も自ずと落ち着くということから転じてきている。
【類義語】
・親の意見より無い意見
・無いとこ納め
【英語訳】
・An empty purse, and a finished house, make a man wise, but too late.
●An empty purse, and a finished house, make a man wise, but too late.
empty ➡ 空
purse ➡ 財布
and ➡ ~と
finished ➡ 破綻した
house ➡ 家
make ➡ する
man ➡ 男・人
wise ➡ 賢い,賢明な,
but ➡ しかし
too late ➡ 遅過ぎる、手遅れである
直訳すると、「空の財布と破綻した家が人を賢くするが、それでは手遅れである」になる。
「無いが意見の総じまい」の解説
「無いが意見の総じまい」という言葉は、金や資源が尽きれば、それまで問題を引き起こしていた行動も自然と止まるという意味を持っているんだよ。
このことわざは、特に無駄遣いや道楽をしている人に対して使われることがあるんだ。たとえば、周りの人が心配して注意したり、助言をしたりしても、その人の行動が変わらない場合、資金が尽きればその行動も自然と止まるということを表しているんだね。
つまり、「無いが意見の総じまい」とは、金銭や他の資源がなくなれば、それ以上問題行動を続けることができなくなるという状況を指しているんだ。これは、結局のところ物事が進むかどうかは資源の有無に左右されるという現実を示している言葉なんだよ。
「無いが意見の総じまい」の使い方
「無いが意見の総じまい」の例文
- 無いが意見の総じまいというが、お金が底を尽きようとも借金をしてでもギャンブルをやめない人はいる。
- 放浪していた息子がお金が無くなったからと戻ってきた。まさに無いが意見の総じまいだ。
- 何度忠告しようとも聞く耳を持たなかった友人がパチンコで全財産を使い果たし、ようやく止めた。これが無いが意見の総じまいというのか。
- 無いが意見の総じまいというように、早くお金が底を尽きることを願おう。
周囲が心配して注意や忠告をしても改善しない素行不良者や道楽者がいるが、資金の源が断たれると、彼らの行動も止まるということを表しているんだね。