「泣く子と地頭には勝てぬ」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
泣く子と地頭には勝てぬ
【読み方】
なくことじとうにはかてぬ
【意味】
自己中心的でわがままな者や自分よりも身分が上の者、権力者には逆立ちしても勝てることはできないので、無茶なことを言われようとも逆らうことなく、相手に従う手段しかないという意味。
どんだけ正論を言ったって、泣いてばかりの子供や権力者には通じへんってわけか。無理言われても従うしかない、そんな時もあるんやな。
【語源由来】
泣く赤子や地頭(権力者)には、どうしようとも勝てないことから転じてきている。
【類義語】
・勝てば官軍、負ければ賊軍
・主人と病気には勝てぬ
・力は正義なり
・強い者勝ち
・長い物には巻かれろ
・童と公方人には勝たれぬ
【英語訳】
・We must fall down before a fox in season.
・The crying child and my lord will have their own ways.
「泣く子と地頭には勝てぬ」の解説
「泣く子と地頭には勝てぬ」っていうことわざは、子供が泣き始めたら、どう説得してもすぐには止まらないし、権力者である地頭が何かを言い始めたら、それに反論してもなかなか通じない、という意味なんだ。
「泣く子」はそのまま、泣いている子供のことを指しているよ。子供が泣き出すと、大人が何を言ってもすぐには聞く耳を持たないことが多いから、こういう表現が使われるんだよ。
それから、「地頭」は平安時代や鎌倉時代に、土地を管理し、税金を集めていた役人のことを指しているんだ。彼らは自分の権力を使って、自分の意志を通すことが多かったから、地頭に反対するのはなかなか難しかったんだよ。
だから、「泣く子と地頭には勝てぬ」ってことわざは、どちらもなかなか手に負えない、道理で説得しようとしても通じにくい状況を表しているんだよ。
「泣く子と地頭には勝てぬ」の使い方
「泣く子と地頭には勝てぬ」の例文
- 泣く子と地頭には勝てぬというように、相手が悪くても泣かれたらお手上げである。
- 権力を振りかざしてくる上司に反発したいが、泣く子と地頭には勝てぬというため胸の内に留めた。
- 泣く子と地頭には勝てぬというが、なんでも泣いて終わらせようなんて許さない。
- 泣く子と地頭には勝てぬというように、そういう人には逆らわないほうが安全だ。
つまり、ときには無理な要求をされても受け入れるしかない、という現実を表しているんだ。