「鳴く猫は鼠を捕らぬ」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
鳴く猫は鼠を捕らぬ
【読み方】
なくねこはねずみをとらぬ
【意味】
よく喋るものはかえって実行しないことのたとえ。
言葉だけじゃなくて、ちゃんとした行動が重要やってことやね。言うだけ言って、何もせえへん人よりも、黙って行動する人の方がええってことや。言葉より行動やね、それが大事なんやな。
【語源・由来】
よく鳴いている猫は、あまり鳴かない猫に比べてネズミを捕まえないことから。
【類義語】
・空き樽は音が高い
・能無し犬の高吠え
・能無し犬は昼吠える
・能無しの口叩き
・光るほど鳴らぬ
・吠える犬は噛みつかぬ
・痩せ犬は吠える
【対義語】
・食い付く犬は吠え付かぬ
・鳴かない猫は鼠捕る
・鼠捕る猫は爪隠す
・能ある鷹は爪を隠す
・能ある猫は爪隠す
【英語訳】
・empty vessels make the most sound
●empty vessels make the most sound
empty ➡ 空
vessels ➡ 船
make ➡ する
most ➡ もっとも・いちばん
sound ➡ 音・響く
直訳すると、「からの船ほど音が鳴る」になる。
「鳴く猫は鼠を捕らぬ」の解説
「鳴く猫は鼠を捕らぬ」ということわざは、たくさん話す人は、実際にはあまり行動に移さないっていう意味なんだよ。
たとえばね、猫が鼠を狙っている時、本当に上手に狩りをする猫は静かにじっとして、鼠の気配を感じ取ってから動くんだ。でも、もし猫が鳴き声を上げてしまうと、鼠に気づかれてしまって、捕まえることができなくなるんだよ。
これは、「言葉よりも行動が大事」ということを教えてくれるんだ。たくさん話している人は、話すことに夢中で、実際には何もしないことがあるってことなんだね。
だから、「鳴く猫は鼠を捕らぬ」っていうことわざは、「言葉だけじゃなくて、ちゃんと行動することが大事だよ」という教えを伝えているんだ。話すことも大切だけど、それよりも実際に何かをすることがもっと重要だってことなんだね。
「鳴く猫は鼠を捕らぬ」の使い方
「鳴く猫は鼠を捕らぬ」の例文
- 私の後輩はまさに鳴く猫は鼠を捕らぬといった性格で本当に困る。
- 鳴く猫は鼠を捕らぬといったようにならないようにちゃんと有言実行しよう。
- あの人は鳴く猫は鼠を捕らぬというやつであてにならない。
- 私の兄はいつも調子のよい発言ばかりするが、一度も行動に移したことがない。まさに、鳴く猫は鼠を捕らぬというやつである。
- 鳴く猫は鼠を捕らぬといった人は気を付けたほうが良い。
- 私の父は口ばかり、言わば鳴く猫は鼠を捕らぬというやつで信用していない。
猫が鳴いてばかりいると、鼠を捕まえることができないのと同じで、多くを語る人はしばしば重要な行動を怠ることがあるんだね。