【ことわざ】
波に千鳥
【読み方】
なみにちどり
【意味】
組合わせの良い二つのもの。
【語源・由来】
波間に飛び交う千鳥の模様。海辺の景観に欠かすことのできない模様。奈良時代から今日に至るまで、幅広い分野で使用されてきたはやり廃りのない模様の一つ。
【類義語】
・梅に鶯
・猿に絵馬
・獅子に牡丹
・竹に雀
・牡丹に唐獅子、竹に虎
・牡丹に蝶
・松に鶴
・紅葉に鹿
・柳に燕
【対義語】
ー
【英語訳】
plover on the wave
「波に千鳥」の使い方
健太くん。夏ねえ。かき氷が始まっているみたいよ。
本当だ。かき氷ののぼりって波に千鳥が描かれているけど、海とかき氷が波に千鳥と同じように良い組み合わせだからなのかな。
あらっ。本当ね。気づかなかったわ。あっちの店もこっちの店も波に千鳥。
不思議だねえ。ああ、あそこのおしゃれカフェのかき氷だけ手描きののぼりで波に千鳥じゃないね。波に千鳥ののぼりのほうがおいしそうだ。
「波に千鳥」の例文
- 彼と彼女が並ぶと波に千鳥のように良い組み合わせだね。
- バナナとチョコレートは、僕にとっては波に千鳥くらい最高の組み合わせだ。
- タンポポにとまって、蜜を吸う蝶は、波に千鳥のように良い組み合わせだなあ。
- ジャガイモ畑のそばに牛がいるなんて、波に千鳥のように良い組み合わせが僕の記憶を刺激して、じゃがバターが食べたくなった。
- 梅の木に、鶯とカワセミが止まっていたが、組み合わせが豪華すぎて風流ではなかったので波に千鳥と言ってもいいものか迷った。
まとめ
波に千鳥は、波を世間に例え、大波小波も一緒に乗り越えていくという意味から、夫婦円満、家内安全を表す縁起のよい文様とされている。また、千鳥=千取りという語呂合わせから、勝運祈願、目標達成の意匠としても使われることもある。 波に千鳥の文様ってなに?と思われた方は、かき氷の「氷」というのぼりをさがしてほしい。氷という赤い字の周りに波と鳥が描かれてあるのを見ることができる。