【ことわざ】
鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす
【読み方】
なくせみよりもなかぬほたるがみをこがす
【意味】
自分の思っていることを全て口に出す者よりも、自分の思いをあまり口に出さない者の方が、心で深く思っているという意味。
【語源・由来】
同じ虫でも、蝉は体全体を震わせて鳴くが蛍のようには光らず、逆に蛍は蝉のように鳴くことはできないが自身の体を燃やさんばかりに光輝くことから転じてきている。
※恋愛に多く用いられる。
【類義語】
・鳴かぬ蛍が身を焦がす
・言わぬは言うに勝る
・目は口ほどに物を言う
【対義語】
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【英語訳】
・Love is a bitter-sweet.
・Love is a sweet torment.
●Love is a bitter-sweet.
love ➡ 恋・愛
is ➡ です・ます
bitter ➡ 苦い・切ない
sweet ➡ 甘い
直訳すると、「恋は甘くて切ないものである」になる。
●Love is a sweet torment.
torment ➡ 苦痛・悩ます・切ない
直訳すると、「恋は甘くて切ないものである」になる。
「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」の使い方
今日は僕の両親の結婚記念日らしくて、朝から二人でデートしているんだ。
健太君の両親、素敵!!
僕はお腹いっぱいだよ。お母さんはわかるけど、あの無口なお父さんがデートするなんて変な感じだよ。
健太君、全然変じゃないよ!鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がすというように、おじさまは心で深くおばさまを愛しているのよ!
「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」の例文
- 僕の上司は普段無口で怖がられているが、社内一の愛妻家だと有名である。まさに鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がすである。
- 鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がすで、私の両親は物静かな人であるが、近所で有名なおしどり夫婦である。
- 付き合うなら鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がすような人がいいな。