【ことわざ】
生殺しの蛇に噛まれる
【読み方】
なまごろしのへびにかまれる
【意味】
蛇を完全に殺さず、危害の生ずる恐れを残すということから、災いの起きる元を断たないで、後日の大きな災禍のたねを残すこと。
【類義語】
・蛇の生殺しは人を噛む
・虎を養いて自ら患を遺す
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「生殺しの蛇に噛まれる」の使い方
健太くん、昨日の空手の試合見ていたのよ。試合の最後で、手を抜いたでしょう。せっかく優勢だったのに、生殺しの蛇に噛まれるってあの試合のことをいうのよ。
うーん。あの瞬間の迷いのせいで負けたよね。でもしょうがなかったんだよ。相手が「病気の母さんのために、今日は勝たないとだめなんだ」ってつぶやいたもんだから、力が入らなくなったんだ。
えーっ。それは、相手の作戦よ。彼のお母さんは応援席で元気に応援していたもの。
えーっ。本当に?負けたことより、だまされたことの方がショックだよ。
「生殺しの蛇に噛まれる」の例文
- 君は、いい企画を思いつくのに、詰めが甘いから生殺しの蛇に噛まれるようなことになるんだよ。
- 同じ失敗ばかりするなんて、君の、生殺しの蛇に噛まれるような詰めの甘さを何とかしろ。
- プロポーズの言葉も場所も細かく考えたのに、大雪警報が出ている天気予報を見逃して、プロポーズできなかったなんて生殺しの蛇に噛まれるようなものだな。
- おいしいと評判の店を調べてはるばるここまできたのに、定休日を調べ忘れるなんて生殺しの蛇に噛まれるような詰めの甘さだな。
- 最後の塩コショウを忘れるなんて、料理人としてあり得ない、生殺しの蛇に噛まれるよう詰めの甘さじゃないか。
まとめ
生殺しの蛇に噛まれるとは、詰めの甘さを指摘したり皮肉る言葉だが、あまり蛇を見かけることのない都会の人にとっては「三メートルになったアリーゲーターガーをお堀に放したって?噛むなんて知らなかったって?なんて詰めが甘いんだ」と言った方がわかりやすいかもしれない。