「鼠を以て璞となす」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
鼠を以て璞となす
【読み方】
ねずみをもってたまとなす
【意味】
取るに足らないものを価値のあるものとして扱うこと。ブランド名や世間の口コミを信じて見誤ること。
「鼠を以て璞となす」という言葉は、価値のない物を貴重なものとして扱うことを表すたとえだよ。
ああ、そういうことかいな。本来価値のないものを、まるで高価なもののように扱うってことやな。
価値のないものに過大な価値を見出すってことやね。これは、物の価値を誤って評価することを示す言葉やわ。
【出典】
「戦国策」
【故事】
昔の中国の周の国では乾いて固まっていない鼠の死体を朴と言い、鄭の国では掘り出したまま磨いていない玉を璞と言った。鄭の商人が璞を買おうと申し出た所朴を出したという故事から。
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「鼠を以て璞となす」の解説
カンタン!解説
「鼠を以て璞となす」というのはね、本来は価値がないネズミの肉を、価値のある宝石の原石「璞(はく)」と間違えて扱うっていう意味なんだよ。「璞」というのは、加工されていない宝石の原石のことで、とても貴重なものなんだ。
古代中国での話によると、ある国では「はく」という言葉で宝石の原石を指し、別の国では「はく」といえばネズミの生肉のことを言っていたんだ。そのため、言葉の意味を誤解して、ネズミの肉を宝石の原石と間違えたという話があるんだよ。
このことわざは、物事を正しく理解することが大切だって教えてくれるんだよ。価値を判断するときには、しっかりと確認して誤解しないようにすることが重要なんだね。
「鼠を以て璞となす」の使い方
百貨店の商品なら間違いないでしょう。
鼠を以て璞となすっていうわよ。ちゃんと自分の目で確かめた方が良いわ。
ブランドを過信したらダメってこと?
利益追求する企業である限り、偽装はあり得ることだと思って買い物するべきよ。
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「鼠を以て璞となす」の例文
- グルメサイトの評価を鵜呑みにして、鼠を以て璞となしひどい目にあった。自分で作った方がおいしいじゃないか。
- こんな金メッキのネックレスに行列をなして、高い金を払うとは驚きだ。鼠を以て璞となすような輩ばかりだ。
- 割れても良いから、小さいころからメラミン樹脂の食器ではなく本物を与え、鼠を以て璞となすことがないよう、本物を知る男になるように育てる。
- 見る目を養わないと、鼠を以て璞となし偽物をつかまされることになる。
- 鼠を以て璞となすというから、評判や偏差値で判断するのではなく、学校見学で自分の目で判断するべきだ。