【ことわざ】
年貢の納め時
【読み方】
ねんぐのおさめどき
【意味】
「年貢」は昔、田畑などに課せられていた租税のこと。悪事を働いていた者が捕まって、刑に服する時期のこと。また、それまで遊び回っていた者が結婚して身を固めるときなど、あることに決心して観念する時期のことも言う。
【語源・由来】
もとは、滞納していた年貢を納めなければならない時期のことで、年貢は否応なく徴収されることからたとえていう。
【類義語】
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【対義語】
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【英語訳】
Every fox must pay his own skin to the flayer.
My career of crime is run
It is time the gallows had its due.
「年貢の納め時」の使い方
とうとう、年貢の納め時だよ。
どうしたの?健太くん。
次のテストで全教科70点以上を取らないと、空手部を強制退部させてボランティア活動にいそしめって言われたんだ。
あらあら。でも、それは先生の愛情の裏返しよ。結果はどうであれ、頑張る姿は見せるべきね。
「年貢の納め時」の例文
- 世の中は、君のように無理をして通っていけるものではないし、いままでは馬鹿に運がよかったが、いつかは年貢の納め時が来るとは思っていたが、今回がそうらしい。
- そなたが今まで何人の人間を殺してきたかは知らぬけれども、獲物にわたしを選んだ時点で年貢の納め時だ。
- 彼女は妊娠したらしく、「年貢の納め時だわ。そういうわけで結婚することになったわ」と笑っていた。
- 慶長三年五月、太閤秀吉もついに、年貢の納め時が迫って来ていて、華やかな醍醐の花見の宴をひらいた後、秀吉は、病気に罹って、伏見で、臥牀した。
- 一車線の狭い道路なので、進路を塞がれると、逃げ場を失ってしまうから、五台のパトカーをきりきり舞いさせた宝石泥棒も、いよいよ年貢の納め時になった。