「狼煙を上げる」の意味
【ことわざ】
狼煙を上げる
【読み方】
のろしをあげる
【意味】
革命や暴動など、大きな事件を起こすきっかけとなるような行動をとること。
「狼煙」は、昔、戦争などを知らせる合図としてあげた煙。狼のふんを混ぜると、煙がまっすぐに立ち上るとされた。
あーなるほどな。つまり、「人が何を言っても、相手はなんやかんや言って聞かないことがあるんや」ということやな。
意見や忠告をしても、相手がいろいろな言い訳をするからうまくいかないこともあるんやね。
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「狼煙を上げる」の解説
カンタン!解説
「狼煙を上げる」という言葉には二つの意味があるんだ。
- 昔、敵の侵攻や重要なお知らせがあるときに、山頂などの高い場所で煙(のろし)をあげて、遠く離れた場所に合図を送る行為を指すよ。これは、文字通りの「狼煙を上げる」という行動で、古代の通信手段の一つだったんだよ。
- もう一つの意味は、何か大きな行動やプロジェクト、運動などを始めることを比喩的に表しているんだ。つまり、重要な動きの始まりや、何かを大々的に開始するきっかけとなるアクションのことを言うんだね。この場合は、「何かを始めるための合図を送る」というような意味合いで使われることが多いよ。
例えば、新しいビジネスを立ち上げたり、社会運動を開始したりするときに、「狼煙を上げる」と言うと、その活動がこれから始まることの象徴としての行動を指すんだ。この言葉は、始まりのアクションが周囲に大きな影響を及ぼす可能性があることを暗示しているよ。
「狼煙を上げる」の使い方
父さんの会社は、ここで狼煙を上げて、そこから僕なんかには想像もできない苦労を乗り越えて今みたいに大きな会社になったんだよ。
へえ。この小さなお店から始まったのね・・・。
コンビニより小さいよね。父さんもそれを支えた母さんもよく頑張ったよ。
本当にそうね。そのご両親に負けないくらいに立派な大人にならないといけないわね。
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「狼煙を上げる」の例文
- その歴史に残る革命は、この町で狼煙を上げ、ヨーロッパ全土に拡大していったのでした。
- 反撃の狼煙を上げるホームランを打って、試合の流れを変えてチームを勝利に導いたのでした。
- しばらく怪我に泣かされ調子が良くなかった彼だったが、この試合では復活の狼煙を上げました。
- 市役所が、都会からの子育て世帯の転居を増加させるための企画を発案し、この町の人口増加の狼煙を上げました。
- この絵が、スランプに陥っていた彼が、復活の狼煙を上げた作品です。
そこから転じて、何か大きな動きのきっかけとなる行動を起こす、あるいは何かを始動させるという意味でも使われるようになったんだ。つまり、この言葉は、ある行動が重大な出来事の始まりを告げることを示しているんだよ。