「後無きを大と為す」の意味(出典)
【ことわざ】
後無きを大と為す
【読み方】
のちなきをだいとなす
【意味】
跡を継ぐ子供を産み育てないのは、最大の不幸だということ。
ほほう、そういうことかい。昔の人は、家族の名前や仕事を次の世代に継いでいくことを大事にしてたんやね。
だから、子どもを持たないことをすごく心配してたんやな。今は考え方が色々変わってきてるけど、昔はそういう風習があったんやね。
【出典】
「孟子」
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「後無きを大と為す」の解説
カンタン!解説
「後無きを大と為す」という言葉は、中国の思想家孟子の言葉に由来しているんだ。この表現は、「跡を継ぐ子供を産み育てないことが、最大の不幸である」という意味を持っている。
孟子の時代では、家系や血統を継ぐことが非常に重要視されていた。そのため、子孫を残すことは、家族の繁栄や伝統を守る上で極めて重要な役割を果たしていたんだ。この表現は、子供を持たないことが、個人や家族にとっての大きな損失や不幸とされていた文化的背景を反映しているんだね。
ただし、現代の文脈では、このような考え方は必ずしも普遍的ではなく、個々の選択や価値観が尊重されるようになっていることも理解しておく必要があるよ。現代では、家族を持つかどうか、子供を持つかどうかは、個人の自由であり、それぞれの人生の選択として尊重されるべきことなんだ。
「後無きを大と為す」の使い方
兄さん夫婦が子供を産まない選択をしたんだ。
へえ。最近多いわよね。
古い考えの父さんが、後無きを大と為すんだぞって激怒していたよ。
子供がいなくても後世に残る仕事をすることにも意味があるし、子供が全てじゃないわよね。
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「後無きを大と為す」の例文
- 後無きを大と為すというから、不妊治療を頑張り続けあきらめない。
- 夫婦水入らずの生活が楽しいから子供はいらないという友人に、後無きを大と為すよと伝える。
- 後無きを大と為すから、子供を産めない嫁は出て行けと言われた。
- 生き物は子孫を残すことを最優先課題として生きるものだから、後無きを大と為すというのは至極もっともな話である。
- 「平安の時代から続く家系を途絶えさせる気か。後無きを大と為す」と怒られたが、結婚する気がないし子を産む気もない。
昔の人は、家族の跡を継ぐ子どもを持つことをとても大切に思っていたんだね。だから、子どもがいないことを不幸だと考える風習があったんだ。