【ことわざ】
暖簾に腕押し
【読み方】
のれんにうでおし
【意味】
相手の反応や手応えがない事や、張り合いがないという意味です。
【語源・由来】
由来は2つあります。
暖簾を力いっぱい押しても空気を押すように手応えがない事と、「腕押し」は「腕相撲」の意味があるので暖簾と腕相撲をするように張り合いがない事です。
【類義語】
・暖簾と臑押し
・暖簾と相撲
・大黒柱と腕押し
・沢庵のおもしに茶袋
・豆腐に鎹
・泥に灸
・土に灸
・生壁の釘
・糠に釘
・沼に杭
・石に灸
・石に針
【英語訳】
・It’s no competition.
・She’s a pushover/doormat.
・It’s like taking candy from a baby.
・It is like beating the air.
・All is lost that is given to a fool.
・He catches the wind with a net.
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「暖簾に腕押し」の使い方
さっきから同じ事を何度も言うけど、また同じ失敗を繰り返さないためにもね。
…うん…
私の話を聞いてる?もう、暖簾に腕押しなんだから!
…うん…
「暖簾に腕押し」の例文
- 僕と付き合うようになったら短いスカートをはかないてでくれとお願いしているのに、彼女は暖簾に腕押しで、まったく聞いてくれない。
- 隣の席の新入社員が遅刻ばかりするので、色々注意しているが、暖簾に腕押しでろくに返事も返さない。
- 今まで贔屓にしてくれたお得意様が、近頃我が社との取引を控えるようになってきた。担当者を変えて何度か交渉しているが、暖簾に腕押しで終わっている。
- さっきまでペラペラ喋っていた訪問販売のセールスマンに購入した商品の解約方法を尋ねると、突然曖昧に言葉を濁し出したので、これは暖簾に腕押しだなと思った。
- 結婚して20年も経つと、主人に愚痴を聞いてもらいたいのに、暖簾に腕押しで相槌すらしてくれなくて面白くない。