「能書きの読めぬ所に効き目あり」の意味(語源由来)
【ことわざ】
能書きの読めぬ所に効き目あり
【読み方】
のうがきのよめぬところにききめあり
【意味】
よく分からないものほどありがたみがあるということ。また、効能書きの難しさへの皮肉。
難解なものほどありがたがられる、っていう皮肉や、複雑な説明への批判を含んだ言葉やな。
【語源由来】
効能書きが難解であることが、その薬に効能があるように思わせる意から。
「能書きの読めぬ所に効き目あり」の解説
「能書きの読めぬ所に効き目あり」という表現は、効能説明書(能書き)が難解で理解しづらい場合に、かえってその製品や方法が効果的であると感じられる、という意味を含んでいるんだ。このことわざは、理解しにくいものや説明が複雑なものに対して、逆に価値があると感じる心理を表しているんだよ。
この表現は、人々が難解で複雑な説明や言葉に接すると、その内容や製品が高度で効果的であると感じることがあるという現象を示しているんだね。たとえば、医薬品や健康食品の効能説明が専門的で難しいと、それがかえって効果が高いと感じられることがあるんだ。
また、このことわざは、効能書きの難解さに対する皮肉も含んでいて、単に複雑で難しい言葉を使っているだけで実際の効果は疑わしい、という意味も含んでいることがあるんだ。
「能書きの読めぬ所に効き目あり」は、人間の心理や期待が実際の効果や価値と必ずしも一致しないことを示唆しているんだね。それは、難解な言葉や説明が実際の価値を反映しているとは限らないことを教えてくれているんだよ。
「能書きの読めぬ所に効き目あり」の使い方
「能書きの読めぬ所に効き目あり」の例文
- 論文って専門用語ばかりで内容が理解しがたいが、能書きの読めぬ所に効き目ありのごとく何だかありがたい。
- 難しそうな表現にわざと言い換えることで、能書きの読めぬ所に効き目ありというように「ありがたや、ありがたや」と拝みながら話を聞いてくれる。
- この薬の説明は本当に日本語なのか疑問に思えるくらい難解だが、能書きの読めぬ所に効き目ありというやつだな。こんなのをありがたがって買う人がいるのだろう。
- 漢文で表記されていると、能書きの読めぬ所に効き目ありというように、中国4000年の歴史を感じ効果がありそうに感じる。
- 分かりやすければ売れるわけでもない。能書きの読めぬ所に効き目ありというように、わかりにくさに価値を見出す人もいるんだ。