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【鑿と言えば槌】の意味と使い方や例文(類義語・語源由来・英語訳)

【ことわざ】
鑿と言えば槌

【読み方】
のみといえばつち

【意味】
色々な事に対して、細かな所まで気が利く事を意味しています。

【語源・由来】
鑿(のみ)も槌(つち)も木材などを加工するための道具ですが、鑿を使うには槌が必要となります。
仕事場などで「鑿を取ってくれ」と仲間に頼まれた時、気の利く人は必要な槌も一緒に持ってきて渡してくれた事に由来します。
「上方いろはかるた」の中の「の」です。

「鑿」とは、木材・石材・金属などに、穴を穿ち、溝を刻むために使う道具です。
「槌」とは、ハンマー・とんかち・げんのうとも呼ばれることがあり、鑿の柄の部分を叩くだけでなく、釘を打つ事などにも使われる道具です。

【類義語】
・鑿と言わば槌
・鑿と言えばさい槌
・一と言うたら二と悟れ
・かっと言えば痰壺
・からりと言えばあさり汁

ことわざではありませんが、機転が利くことを意味する「気働き」という言葉もあります。

【英語訳】
・Saying of a chisel, it is a mallet.
・It is an example of being smart.

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「鑿と言えば槌」の使い方

健太
は…は…はっくしゅん!くしゅん!くしゅん!ともこちゃんティッシュ取って~。
ともこ
はいどうぞ。ついでにゴミ箱もどうぞ。
健太
ありがとう~。チーン!…スッキリした~♪ともこちゃんって鑿と言えば槌だね。
ともこ
あら、嬉しい事言ってくれるわね。

「鑿と言えば槌」の例文

  1. 鑿と言えば槌というように、気働きができるアルバイトさんは会社によって大いに貢献してくれる存在なので、正社員登用されるチャンスも大きいですね。
  2.  僕の彼女は才色兼備だが、鑿と言えば槌というほど僕に対して気遣いを見せてくれる。
  3.  妹に洗濯物を畳んでおいてと頼むと、一生懸命畳んでくれるものの、畳んだ物を床に置きっぱなしである。その点、お姉ちゃんに頼むと、ハンカチやシャツにはアイロンをかけ、畳んだ物もきちんとしまってくれる。鑿と言えば槌とはお姉ちゃんのためにあるようなことわざだ。
  4.  鑿と言えば槌という気遣いができない人は、人に何かを頼まれても「面倒な事をおしつけられた」「言われた事だけやっておけ」と考えています。逆に、気遣いができる人は、頼んだ相手の立場になって物事を考えることができる人です。

まとめ

このことわざは気の利く人の事を表していますが、人と人との間柄を言い表した言葉に「ツーと言えばカー」「阿吽(あうん)の呼吸」がありますね。


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