「暖簾に傷が付く」の意味(語源由来)
【ことわざ】
暖簾に傷が付く
【読み方】
のれんにきずがつく
【意味】
店の信用を失うこと。店に不祥事が起こる。評判を落とすこと。
これは、「たまにはどんなにがんばっても結果が出ないこともある」って、ちょっとした挫折感や無力感を表してる言葉やね。でも、そんな時もあるって知っとくのも大事やな。
【語源由来】
「暖簾」は、商店の名前などを染めて、店先に垂らす布。そこから、店そのものをいう。ここは、店の信用や格式の意味。
「暖簾に傷が付く」の解説
「暖簾に傷が付く」という表現は、対立や競争の相手があまりにも弱く、挑戦しても全く満足感や達成感が得られないことを表しているんだ。暖簾は布製で、力を入れても抵抗がないから、腕相撲で例えるなら、力を試す相手としては全く意味がないってわけだね。
この言葉は、スポーツやビジネス、あるいは日常生活の中で、自分より遥かに実力が低い人や物事と比べられた時に使われることがあるよ。例えば、明らかに実力差があるチーム同士の試合や、能力差が大きい二人が何かを競う場面などで、「暖簾に傷が付く」という表現が使われるんだ。
このことわざは、ただ勝つだけではなく、相手と真剣に競い合うことの重要性や、挑戦すること自体に価値があるという考えを示しているんだよ。力を試す意味がないほどの相手との競争は、自己成長にも繋がらないというメッセージも含んでいるんだね。
「暖簾に傷が付く」の使い方
「暖簾に傷が付く」の例文
- 食中毒を出して、創業200年の暖簾に傷が付いてしまいました。
- あの料亭は、産地偽装をしていたことが全国ニュースになり、暖簾に傷が付いたそうです。
- クリスマスケーキにカビが生えていたと客が苦情を言いに来て、雑な管理体制が公になり、暖簾に傷が付きました。
- ごはんに虫が混入してしまい、暖簾に傷が付き、来店客が大幅に減ってしまいました。
- 客が残したキャベツを再利用していたことが内部告発されてしまい、老舗の暖簾に傷が付きました。
暖簾は布製で、たとえ何かがぶつかっても傷がつきにくい。つまり、この表現は、努力や挑戦が何の影響も及ぼさないような状況や、物事に対する反応が全くないことを比喩しているんだよ。