「抜き差しならない」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
抜き差しならない
【読み方】
ぬきさしならない
【意味】
対応策がなく、どうしようもなくなること。
この言葉は、行き詰まってて、どうしようもないような困難な状況を表すんや。何をしても解決できひん、そんなのっぴきならない状況を言うんやな。
【語源由来】
刀を抜くことも鞘に収めることもできないということから。
【類義語】
・後へも先へも行かぬ
・進退これ谷まる
「抜き差しならない」の解説
「抜き差しならない」という表現は、状況が非常に困難で、容易に解決や脱出ができないことを意味しているんだよ。
この言葉は、もともと剣や刀などが鞘(さや)から抜けなくなったり、挿し込めなくなったりする状態を表しているんだけど、転じて「動きが取れない」「のっぴきならない」という意味で使われるようになったんだね。
たとえば、何か複雑な問題に直面して、簡単には解決できない状況や、どう動いていいか分からないような難しい状況を指す時に「抜き差しならない状況」と表現するんだ。
この表現は、解決策が見つからない困難な状況や、行き詰まった感じを上手く表している言葉なんだね。
「抜き差しならない」の使い方
「抜き差しならない」の例文
- 抜き差しならない状況に追い込まれ、絶体絶命である。
- 進むも地獄、退くも地獄の抜き差しならない立場になる。
- 「抜き差しならない事情でどろんします」という書置きとともに健太くんは消えた。
- 抜き差しならない事態になる前に相談してほしかったよ。
- おろおろしている間に、抜き差しならないところまできてしまった。
「抜き差しならない」の文学作品などの用例
然しまだ曽てなかった新しい人物の創造は抜き差しならぬ心の複雑さの故に苦しんでいる人々、その人固有の挙止を失はないで持つてゐる人々にのみ、自然な欲求となるのである。(中原中也のアンドレ・ジイド管見より)
文字通り、剣が鞘から抜き差しできないほど窮屈な状況を表し、何をしても解決が難しい、逃れられない状況を指しているんだね。