「大きい薬缶は沸きが遅い」の意味(類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
大きい薬缶は沸きが遅い
【読み方】
おおきいやかんはわきがおそい
【意味】
大人物は大成するのに時間がかかるというたとえ。
大きな薬缶を沸かすのに時間がかかるように、本当に大きな成功を収めるためには、長い時間とコツコツとした努力が必要なんや。すぐに結果が出なくても、焦らずにじっくりとやり続けることが大切やってことやね。
【語源・由来】
大きいヤカンは水がたくさん入るので、なかなか沸騰しないことから、
【類義語】
大器晩成
小鍋は直に熱くなる
【英語訳】
Soon ripe, soon rotten.(早く熟れると早く腐る=大器晩成)
「大きい薬缶は沸きが遅い」の解説
「大きい薬缶は沸きが遅い」っていうことわざは、大きな目標や野心を持った人が成功するまでには時間がかかる、でも結果が出るときは本当にすごいことになるよ、っていう意味なんだよ。
イメージとしては、大きなやかんにたくさんの水を入れて沸かそうとすると、それは時間がかかるよね。でも、そのやかんがいっぺんに沸いたら、それはすごい量の熱湯になるんだ。
例えばね、クラスで一番背が高くて、バスケットボールを始めた友達がいたとするね。その友達は初めてバスケットボールをやるから、最初はうまくできなくて、練習も大変そう。でも、その友達が頑張って練習を重ねて、何年も経ったあとには、すごく上手になって、試合でも活躍するようになったら、それが「大きい薬缶は沸きが遅い」っていうことわざの例になるんだ。それは「大きな目標を持つ人は成功するのに時間がかかるけど、結果が出るときはすごいよ」っていう意味になるんだね。
「大きい薬缶は沸きが遅い」の使い方
「大きい薬缶は沸きが遅い」の例文
- 小学校のころは目立たなかったけど立派な大学に入った大きい薬缶は沸きが遅いかたちの友達です。
- 経歴が素晴らしく地位もある人が、世間の常識を覆す事を起こしますが、大きい薬缶は沸きが遅いのでしょうか、沸きすぎて蒸発して空だきになったのでしょうか。
- 小さな会社ですが、大きい薬缶は沸きが遅いと同じようにやっと大成功を収めました。
- 大きい薬缶は沸きが遅いといって甘えていたはダメです。常に沸かす努力を継続することが大事です。
まとめ
大きい薬缶は沸きが遅いの薬缶とは人間の器(うつわ)を指します。そもそも器とは何でしょう。大きさはいつ決まるのでしょうか。器とは人間の心の有り様(ありよう)や人間性(性格、知見、行状など)です。人間持って生まれた器の大きさは同じです。その器は環境や自分の努力で大きくもなり小さくもなり常に変化しているのだと思います。沸いたと思ってそこで努力を終えると器の大きさは変化しません。沸いたら更に器が大きくなるように努力すると新たな水が入り、沸くまで時間がかかります。この繰り返しが大切なのでしょう。