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【おたまじゃくしが蛙になる】の意味と使い方や例文!語源由来は?(類義語・対義語・英語)

おたまじゃくしが蛙になる

【ことわざ】
おたまじゃくしが蛙になる

【読み方】
おたまじゃくしがかえるになる

【意味】
当然そうなるはずのものが、自然な流れのまま、その姿に変わること。また、変わるべき姿に変わっても、特に変わりばえしないこと。

ことわざ博士
「おたまじゃくしが蛙になる」は、成長や時の流れによって、あるべき姿に落ち着くことを表すよ。
助手ねこ
驚くほど特別な変化ではなく、予定どおり、当然の結果になった場面で用いるニャン。

【英語】
・as expected(予想どおりに)
・turn out as expected(予想どおりの結果になる)

【類義語】
・蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)
・雨の降る日は天気が悪い(あめのふるひはてんきがわるい)

【対義語】
・瓢箪から駒(ひょうたんからこま)
・青天の霹靂(せいてんのへきれき)

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「おたまじゃくしが蛙になる」の語源・由来

ことわざを深掘り

「おたまじゃくしが蛙になる」は、蛙の幼生であるおたまじゃくしが、成長して成体の蛙になるという自然の変化をもとにしたことわざです。おたまじゃくしは、卵から孵化して間もないころは四肢がなく、鰓(えら)で水呼吸し、長い尾を振って泳ぐ蛙の幼生を指します。

「おたまじゃくし」は「御玉杓子」と書き、もとは丸い汁杓子を指す言葉でもあります。蛙の幼生が、丸みのある体に尾をもつ姿をしていることから、調理道具の形になぞらえて名づけられたと考えられます。

蛙の幼生を「おたまじゃくし」と呼ぶ用法は、江戸時代に江戸を中心に生じたものです。古くは「蛙子(かえるこ)」とも呼ばれ、春の季語としても扱われてきました。

おたまじゃくしは、成長の過程で大きく姿を変えます。両生類の幼生は、魚のような形をした段階から、四つ足をもつ成体へと体を作り変え、尾を消失していきます。

この変化は、生き物の体が成長につれて別の姿に移る「変態」の典型的な例です。おたまじゃくしが蛙になることは、見た目には大きな変化ですが、生物としてはごく自然な成長の順序に当たります。

このことわざは、その自然な変化を人間の出来事にたとえた言い方です。時間がたてばそうなるはずのものが、特別な意外性もなく、当然の姿に変わることを表します。

一方で、「当然変わるべきものに変わったものの、変わりばえしないこと」という意味でも用いられます。つまり、形は変わったように見えても、結果としては驚くほどの違いがない、という少し冷静な見方を含む場合があります。

似た発想をもつことわざに「蛙の子は蛙」があります。これは、蛙の子であるおたまじゃくしが、親とまったく違う姿をしていても、やがて蛙になることから、子は親に似たり、親の道を歩んだりするものだというたとえです。

「蛙の子は蛙」では、親子の似方や進む道に重きがあります。これに対して、「おたまじゃくしが蛙になる」は、あるものが時の流れに従って当然の姿に変わること、または変わってもさほど変わりばえしないことに重きがあります。

ことば遊びをもつことわざの例として、「雨の降る日は天気が悪い」「犬が西向きゃ尾は東」などと並んで、「オタマジャクシがカエルになる」という形も挙げられています。どれも、言われてみれば当然のことを、ことわざらしい形で言い表すところにおもしろさがあります。

そのため、このことわざは、劇的な成功や思いがけない変身をほめる言葉ではありません。むしろ、そうなるのが自然なこと、または見かけは変わっても大きな違いはないことを、少し軽く、時には皮肉をこめて言う表現です。

現在では、子どもが成長して大人になる、未熟なものが一応の形になる、予定どおりの結果に落ち着く、といった場面で使われます。おたまじゃくしから蛙への変化を思い浮かべると、自然の流れと、当然の帰結という意味が分かりやすくなります。

「おたまじゃくしが蛙になる」の使い方

健太
近所に住んでいるお兄さんが、久しぶりに帰ってきたんだけど、すごく背が高くてかっこよくなっていて驚いたよ!
ともこ
へえ、昔はどんなお兄さんだったの?
健太
小学生のころは、いつも小さくて、虫が苦手で泣いてばかりいるような男の子だったんだ。まさに、おたまじゃくしが蛙になる、だね。
ともこ
それは本当に見違えるような成長だね!人間の可能性って、本当にすごいな…。
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「おたまじゃくしが蛙になる」の例文

例文
  • 新人だった兄が数年で店を任されるようになったが、長く努力してきたのだから、おたまじゃくしが蛙になるようなものだ。
  • 毎日練習していた選手が大会で好成績を残し、おたまじゃくしが蛙になる結果となった。
  • 幼かった子どもが中学生らしく落ち着いてきた姿は、おたまじゃくしが蛙になるようで感慨深い。
  • 入学したばかりのころは頼りなかった生徒たちも、卒業式ではおたまじゃくしが蛙になるように立派な姿を見せた。
  • 店の小さな企画が毎年続いて大きな行事になったのは、おたまじゃくしが蛙になる流れだった。
  • 形だけ大人になっても中身が変わらなければ、おたまじゃくしが蛙になるだけで変わりばえしない。

主な参考文献

・日本国語大辞典第二版編集委員会・小学館国語辞典編集部編『日本国語大辞典 第二版』小学館、2000〜2002年。
・松村明監修、小学館大辞泉編集部編『大辞泉 第二版』小学館、2012年。
・北村孝一編『ことわざを知る辞典』小学館、2018年。
・時田昌瑞「〈飾りことわざ〉考―その新たな創出へ」『明治大学教養論集』525号、2017年。
・井筒ゆみ「おたまじゃくしの尾の消失」『化学と生物』50巻12号、日本農芸化学会、2012年。





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