【ことわざ】
奥歯に物が挟まる
【読み方】
おくばにものがはさまる
【意味】
思っていることをはっきり言わないで、なにかを隠しているような言い方のたとえ。
なんとなくすっきりしないようすということ。
【語源・由来】
奥歯の間に異物が入ると、発音が不明瞭になるということが由来。
【類義語】
・奥歯に衣着せる(おくばにきぬきせる)
【英語訳】
It is a way of distorted speaking.
It beats about bush without coming to the point. It says indirectly.
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「奥歯に物が挟まる」の使い方

明日のテストに向けて、勉強をしようとは思っていないわけじゃないのだけれど。

私は勉強をしようと思っているわ。健太くんはどうするの?

ぼくはしてもいいかなって、少しくらいは思っているような気もするかもしれない。

奥歯に物が挟まるような言い方をしないで、勉強しないならハッキリそう言って。
「奥歯に物が挟まる」の例文
- 母は言いにくいことがあると、奥歯に物が挟まるような言い方をする。
- 奥歯に物が挟まるような言い方はしないで、ぼくのことが嫌なら嫌とはっきり言って欲しい。
- 彼女の書く小説は、奥歯に物が挟まるような曖昧な表現が多くてわかりにくい。
- 父は昨日の帰りが遅かったことを、母に問い詰められているけれど、奥歯に物が挟まるような言い方だからなにか隠しているようにも思える。
- 奥歯に物が挟まるような口ぶりで、部長が話している。
「奥歯に物が引っかかったよう」というのは誤りなので注意が必要。
まとめ
思っていることや、伝えたいことがあっても、はっきり言わないことがあるのではないでしょうか。
本来であれば隠したいことなので、誤魔化しているのかもしれませんね。
しかし必要なことであれば、奥歯に物が挟まるような言い方はせずに、しっかりと伝えたいものですね。