「策士策に溺れる」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
策士策に溺れる
【読み方】
さくしさくにおぼれる
【意味】
策略のうまい人間は自分の策略に頼りすぎて、かえって失敗するということ。
得意なことに固執しすぎると、時々それが逆に足を引っ張ることがあるんやな。うまいことを考えるのはええけど、度が過ぎるとアカンってことやね。バランスが大事やな~。
【語源・由来】
「策士」とは、謀の巧みな人、謀を好んでする人のこと。
策略を好む人は策略をめぐらしすぎて、逆に失敗することがあるということ。自分の力を過信することを戒める意味もある。
諸葛亮(諸葛孔明)が曹操を指して言ったとされている。
【類義語】
・泳ぎ上手は川で死ぬ
・河童の川流れ
・川立ちは川で果てる
・才子才に倒れる
・才子才に躓く
・才知は身の仇
・山師山で果てる
・山立ちは山で果てる
・善く泳ぐ者は溺れ、善く騎る者は堕つ
【英語訳】
Too much scheming will be the schemer’s downfall.
craft brings nothing home
the crafty schemer drowns in his own scheme
The deceitful man falls oft into the snares of deceit.
「策士策に溺れる」の解説
「策士策に溺れる」っていう言葉は、計画や作戦を考えるのが得意な人が、自分の考えた計画にあまりにも固執して、それが結局ダメだったときに、大きく失敗することを意味してるんだよ。
考えてみてね。川で泳いでる人が、自分が持ってる浮き輪だけに頼って、他の安全な方法を考えないで泳いでたら、もし浮き輪が破けたら大変なことになるよね?それと同じで、自分の考えた計画や策略だけに頼りすぎると、それがダメだったときに、大きな失敗をしてしまうことがあるんだ。
だから、この言葉は、自分の考えや計画がいくら良いと思っても、色んなリスクや別の考えも考慮することが大事って教えてくれてるんだね。頼りすぎず、常に柔軟に考えて行動することが大切だよ!
「策士策に溺れる」の使い方
「策士策に溺れる」の例文
- 考えに考え、下手な策を弄するより率直に打ち明けるべきだったが、策士策に溺れるとはこのことだろうか。
- 策士策に溺れるとあるように、転勤をしないように策をめぐらせ成功したかに見えたが、結果、給与も地位も格下の部署に異動になった。
- 策士策に溺れるだったようで、コンクールで点数を稼げるように技を磨いたが、かえってそれが審査員の鼻に付いたようで入選できなかった。
- 先生なら、ここをテストに出すだろうと対策を練ったが、大きく外れ策士策に溺れた結果となった。
- 彼女は彼に気に入られようと策を練って近づいたが、策士策に溺れるで彼女の本当の姿を知られ、振られた。