【ことわざ】
背に腹は代えられぬ
「背に腹は代えられない」「背中に腹は替えられぬ」ともいう。
「代える」は「替える」とも書く。
「代える」は「替える」とも書く。
【読み方】
せにはらはかえられぬ
【意味】
さし迫った苦痛を回避するためには、ほかのことを犠牲にしてもしかたない。大きなことをするためには、小さな犠牲には構っていられない、小さなことはどうでもいいというたとえ。
【語源・由来】
五臓六腑(ごぞうろっぷ)のおさまっている腹は、背を犠牲にしても守らなければならないことが由来。
また、腹は背中とは交換することができないということ。
「江戸いろはかるた」のひとつ。
「いろはかるた」とは、いろは47文字に「京」の文字を加えた48文字を使ったかるたのこと。
地域により違いがある。
「背に腹は代えられぬ」は、「江戸いろはかるた」に含まれている。
地域により違いがある。
「背に腹は代えられぬ」は、「江戸いろはかるた」に含まれている。
【類義語】
・背より腹
【英語】
Better the purse starve than the body.(胃が空になるよりも、財布が空になるほうがよい)
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「背に腹は代えられぬ」の使い方
こんなにカードゲームを集めてしまったけれど、お小遣いが足りなくなってしまったんだ。
まあ、大変。
次のお小遣いでお母さんに誕生日プレゼントを買うと言っていたけれど、どうするの?
次のお小遣いでお母さんに誕生日プレゼントを買うと言っていたけれど、どうするの?
仕方ないから、カードを売りに行ってくるよ。
背に腹は代えられぬものね。
「背に腹は代えられぬ」の例文
- こんなに在庫を抱えてしまっては大変だ。背に腹は代えられぬからバーゲンセールでたたき売りするしかない。
- このまま借金が増えてしまえば、倒産してしまうかもしれない。背に腹は代えられぬのだからここは工場を縮小して借金を清算しよう。
- ここでライバルの君に助けてもらうなんて、とても嫌なことだけれど、背に腹は代えられだからこの際助けてもらうしかない。
- 恋人を奪った相手に情けをかけられるなんて悔しいけれど、けがをしてしまって歩けない。ここは背に腹は代えられないから、手を貸してもらって病院へ行こう。
- リストラはしたくなかったけれど、会社を守るために背に腹は代えられぬ。君には退職してもらおう。
「背を腹に代えられぬ」は誤り。
まとめ
大きな目標を達成するためには、小さなことばかりに気を取られていると、成功を逃してしまうかもしれません。
また、大切なものを守るために、代わりに小さな犠牲を伴うこともあるでしょう。
背に腹は代えられぬと、決断をしなければならないこともあるのですね。