「千鈞も船を得ば即ち浮かぶ」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
千鈞も船を得ば即ち浮かぶ
【読み方】
せんきんもふねをえばすなわちうかぶ
【意味】
愚かな者でも勢力や地位があれば、賢者を抑え天下を制することができる。
「鈞」は、中国古代の重量の単位。「千鈞」は、非常に重い意。
へぇ、そういうことやな。つまり「大きな力があれば、重いものも浮かべることができる」ってことやな。船があれば重い物でも水に浮くのと同じで、権力や地位があれば、普通は無理なこともできるようになるってことやね。
これは、力や状況によっては、普通じゃ考えられないことが起こるってことを教えてくれてるんや。けど、それが必ずしも良い結果を生むとは限らんよな。
【語源・由来】
千鈞の重さのものでも、船があれば水に浮かぶということから。
【出典】
「韓非子」
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「千鈞も船を得ば即ち浮かぶ」の解説
由来を簡単に説明!
「千鈞も船を得ば即ち浮かぶ」ということわざは、「韓非子」功名に由来する言葉で、非常に重い物(千鈞)でも適切な船があれば水に浮かべることができるという意味を持っているんだよ。この表現は、愚かな者でも強力な勢力や地位があれば、賢者を凌いで世を治めることができるということを例えているんだね。
このことわざは、どんなに重いものでも、適切な支持や手段があれば容易に扱うことができるという考えを示しているよ。同様に、能力が低い人でも、力や地位を得れば、より能力のある人々を凌駕し、影響力を持つことができるという意味があるんだ。
この言葉は、地位や権力が個人の能力や資質よりも影響力を持つことがあるという現実を指摘しているんだね。また、適切な支援や条件があれば、通常では不可能と思われることも実現できるという教訓も含んでいるよ。それは、権力や地位が個人の影響力を大きく変えることができるという社会の側面を示しているんだ。
「千鈞も船を得ば即ち浮かぶ」の使い方
歴史に名を残す首相の家系の人が当選したね。
千鈞も船を得ば即ち浮かぶよね。完全に祖先の七光りよね。
何で祖先自慢をするような愚か者に投票するのか
有権者もまた輪をかけて愚かだということね。
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「千鈞も船を得ば即ち浮かぶ」の例文
- スタイルが悪く美人でもないのに、千鈞も船を得ば即ち浮かぶようにいい仕事を得ている芸能人は少なくない。
- 親の威光で千鈞も船を得ば即ち浮かぶ状態であることを忘れて、自分の力だと思い込んでいる彼は本物の愚か者だ。
- 愚かでも王族というだけで、千鈞も船を得ば即ち浮かぶ。
- 無能でも地位があれば千鈞も船を得ば即ち浮かぶので、上を目指して出世する。
- コネでも何でも使えるものは使って良い立場を得、千鈞も船を得ば即ち浮かぶ。
さらに、この言葉は、愚かな人でも強い権力や地位があれば、賢い人々を凌ぐことができるという意味も含んでいるんだね。