「千雀万鳩鷂と仇を為す」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
千雀万鳩鷂と仇を為す
【読み方】
せんじゃくばんきゅうようとあだをなす
【意味】
たくさん弱い者がいても強い者には到底かなわない。無力なものがたくさん集まっても役に立たないことをいう。
これは、単に数が多いだけじゃ、力の差を覆すことは難しいってことを教えてくれてるんや。数よりも質が大事やってことやね。
【出典】
「易林」
【語源・由来】
スズメやハトにとってハイタカは敵だが、いくらたくさんいてもかなわないことから。
【類義語】
・千羊は独虎を捍ぐ能わず
・万雀は一鷹に抵る能わず
「千雀万鳩鷂と仇を為す」の解説
「千雀万鳩鷂と仇を為す」ということわざは、力のない多数が強い少数に対抗しても、その力の差によって勝てないという状況を表しているんだよ。ここで言う「雀(すずめ)」や「鳩(はと)」は比較的弱い鳥を象徴しており、「鷂(はいたか)」はそれらの鳥にとっての天敵であり、強い鳥を表しているんだね。
このことわざは、数の多さだけでは力の差を覆すことができないということを示しているんだ。雀や鳩のように数が多くても、鷂のような強敵には敵わないということなんだよ。例えば、経験や技術、能力などで劣る多数のグループが、それらを備えた少数のグループに対抗しても、なかなか勝つことは難しいという状況を表しているんだね。
この言葉は、単に数が多いだけではなく、実際の能力や力の質が重要であるという教訓を含んでいるんだよ。また、実力のある少数が、数の上で優れている多数を上回ることがあるという現実を示しているんだね。このことわざは、力や能力の本質的な重要性を教えてくれる言葉なんだ。
「千雀万鳩鷂と仇を為す」の使い方
「千雀万鳩鷂と仇を為す」の例文
- 空手チャンピオンの健太くんに十人がかりでとびかかっても、千雀万鳩鷂と仇を為す。
- 下請け企業が手を組んで大企業に刃向かっても、千雀万鳩鷂と仇を為すように結局かなわない。
- 被害者の会を作って訴えるも、千雀万鳩鷂と仇を為すごとく権力者の息子である彼を罪に問うことはできなかった。
- 千雀万鳩鷂と仇を為すというから、強い味方を集めて戦わねば玉砕する。
- 弱い者が何千何万と集まっても、千雀万鳩鷂と仇を為すだけだ。