「沙中の偶語」の意味(語源由来・出典・故事)
【ことわざ】
沙中の偶語
【読み方】
さちゅうのぐうご
【意味】
家臣が秘密裏に謀反の相談をすること。
上の人たちにはバレてへんけど、陰で動いてるって感じやね。ちょっと怖い言葉やな、これは。
【語源・由来】
人のいない砂地の上に座り込んで話し合う意から。
【出典】
「史記」
【故事】
中国漢の劉邦が天下を平定した後、大功のある者だけを侯に取り立て、他には及ぼさなかったとき、高祖は御殿の回廊からたびたび砂の上に座り込んで語り合っている諸将を見た。留侯の張梁に尋ねたところ「陛下はご存知ないのですか。あれは謀反の相談をしているのです」と答えた。高祖は憂慮し、自分がもっとも嫌っていた擁歯を侯に取り立てて、諸将の心を落ち着かせたという。
「沙中の偶語」の解説
「沙中の偶語」っていう言葉、ちょっと難しいよね。これは、人々が隠れて悪いことや反乱を計画する際の会話を指す言葉なんだ。
この言葉の背景には、昔の中国の話があるんだよ。その時代、高祖っていう偉い人が、いろんな人に報酬をあげていたんだけど、どれだけ報酬をあげるかっていうのが難しくて、きちんと決められなかったの。そんな中で、何人かの家臣たちが、人気のない砂地(砂の中)でこっそりと集まって、反乱を計画するような話し合いをしていたんだって。
「沙中」ってのは、人のいない砂地のことを言うんだ。そして「偶語」は、人と向かい合っての話し合いや、相談を意味しているんだよ。この昔の話が、『史記』っていう古い本に書かれているんだ。
だから、「沙中の偶語」とは、こっそりと悪い計画を立てる会話や、反乱を計画するような相談を指す言葉なんだね。この言葉は、裏で何かを計画しているときに使われることが多いよ。
「沙中の偶語」の使い方
「沙中の偶語」の例文
- 明智光秀が沙中の偶語をしていたのか、すべては謎である。
- 僕らの沙中の偶語は露見し、クーデターは失敗に終わる。
- 彼らが沙中の偶語を重ねていたことが、通話履歴から明らかになった。
- この料亭は密会に使われることが多く、沙中の偶語を立てるのに使う人たちが多い。
- クーデターのリーダーのパソコンがウィルスに感染し、情報流出によって沙中の偶語が明るみになり未然に防がれた。