「私淑」の意味(出典)
【ことわざ】
私淑
【読み方】
ししゅく
【意味】
直接の教えを受けていないが、ひそかにその人を師と考え敬意を抱き模範とすること。
「私」は、ひそかに。「淑」は、よい。よくする。
「私淑する」を「直接教えを受ける」の意で使うのは誤り。
ああ、なるほどなー。つまり「先生とかに直接習ってなくても、尊敬する人を内心で師と思って、その人の良いところを見習おうとする」ってことやな。
目立たへんけど、心の中でめっちゃ尊敬してんねんな。それが「私淑」ってやつか。勉強になるわ~。
【出典】
「孟子」
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「私淑」の解説
カンタン!解説
「私淑」っていう言葉はね、「孟子」っていう古い中国の本に出てくる言葉から来ているんだよ。そこに書いてあるのは、「自分はこっそりとある人を先生みたいに思って、その人をとても尊敬して、その人のようになりたいと思っているんだよ」という意味なんだ。
つまりね、「私淑」っていうのは、その人から直接教えてもらっているわけではないけど、その人のことをすごく尊敬していて、その人のようになりたいと思って、その人をお手本にして学ぼうとすることを言うんだよ。
例えばね、有名な作家やアーティスト、スポーツ選手などがいて、その人たちから直接教えてもらうことはできなくても、その人たちの作品を見たり、試合を見たりして、「私もこんなふうになりたいな」と思って、一生懸命頑張ることを「私淑」って言うんだよ。自分がすごく尊敬する人を見つけて、その人のよいところを学ぼうとするっていうのは、すごく素敵なことだね。
「私淑」の使い方
彼は健太くんの師匠?
師匠じゃないけど私淑する人だよ。
尊敬しているなら教えを乞えばいいのに。
彼に教えを乞うなんて恐れ多くてできないよ。
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「私淑」の例文
- 彼はあの作家を私淑しているようで、文体が似ている。
- 弟は、野球の大谷選手を私淑している。
- 前々から私淑しているので、彼のことはよく知っている。
- 私淑する彼に会ってみたいが、緊張して言葉を交わすことは不可能だろう。
- 私淑しているピアニストの演奏会のチケットが取れて有頂天になる。
これは、直接に教えを受けていないけれど、こっそりとある人を先生として尊敬し、その人のようになろうと努力するという意味があるんだ。