「末大なれば必ず折る」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
末大なれば必ず折る
「末重き物は必ず折る」ともいう。
【読み方】
すえだいなればかならずおる
【意味】
下が強大になると上の者が滅びることになること。権力の所在をはっきりさせないと組織はなりたたないこと。
なるほどなあ。つまり、下の者が力をつけると、上の者はその位置を保てなくなるってことやな。社会や組織の中で、力関係が変われば、それに伴って権力の構造も変わるってことを示してるんやね。
これは、権力や地位は常に変わりうるものやってことを教えてくれる言葉やわ。パワーバランスの変化が大きな影響を持つことを示してるんやな。
【語源・由来】
枝葉が大きくなりすぎると肝心の幹が折れる意から。
【出典】
「春秋左氏伝」
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「末大なれば必ず折る」の解説
カンタン!解説
この言葉、「末大なれば必ず折る」というのはね、松の木の例えから来ているんだ。松の木の枝葉がとても茂って重くなると、その重さで強い幹(木の主な部分)も折れてしまうっていうことを表しているんだよ。
つまり、もともと強かったり大きかったりする人や物事でも、下の立場の人や小さいものがどんどん強くなってくると、最終的にはその強い人や大きいものが負けたり倒されたりすることがあるっていう意味なんだ。
たとえば、学校でいつも成績がいい子がいるけど、他の子も勉強を頑張ってどんどん成績が上がってくると、いつかはその成績がいい子を追い越すかもしれないね。それが「末大なれば必ず折る」っていうことわざの意味なんだ。
この言葉は、いつも強いと思われている人や物事も、油断していると倒されることがあるって教えてくれるんだね。だから、常に頑張り続けることが大切なんだよ。
「末大なれば必ず折る」の使い方
後輩の方が才能があって、上級生として困っているんだ。
末大なれば必ず折るっていうからね。
上級生としての威厳を見せることができないよ。
空手の才能がなくても、リーダーとしての才能を発揮して頑張ってよ。
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「末大なれば必ず折る」の例文
- 後輩に社長の御子息が入社してきて、末大なれば必ず折るとなりそうだ。
- のれん分けした店の方が評判が良く、末大なれば必ず折るようにこの店は危ない。
- 情報化社会が進みパソコンに強い若手が多く、末大なれば必ず折るように、パソコンに弱いおじさん世代には制御不能である。
- 末大なれば必ず折るから、早いうちに出る杭は打つ。
- パワハラと訴えられるのが怖く後輩を叱ることもできないが、このままではどちらがえらいのかはっきりせず末大なれば必ず折るとなり、結局自分の身が危うくなる。
この言葉は、社会や組織において、力のバランスが変わるときの不可避な変化を示しているんだね。これは、力の均衡が崩れたときに起こる権力の変動を表す言葉なんだ。