「騅逝かず」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
騅逝かず
【読み方】
すいゆかず
【意味】
どうにもできない苦境にあり、命運極まった状態のこと。
「騅」は、楚の項羽の愛した名馬の名。「逝かず」は、進まない。
なるほどなぁ。つまり、自分の志や願い通りに事が進まんで困難な状況になるってことやな。速い馬が進まないっていうのは、せっかくの計画や希望がうまくいかんということやね。
これは、意志と現実が異なることの難しさを教えてくれる言葉やな。計画通りにいかないこともあるけど、それに立ち向かうことの大切さを示してるわ。
【語源・由来】
頼りにしている愛馬が一歩も進まなくなった意から。
【出典】
「史記」
項羽が漢の劉邦によって垓下に追い詰められたときに、天運尽きた自らを思い作った詩「垓下の歌」の名の一句。
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「騅逝かず」の解説
カンタン!解説
「騅逝かず」という表現は、自分の望む通りに事が進まず苦しい状況に陥ることを意味しています。これを小学生にわかりやすく説明すると、こんな感じです:
この言葉、「騅逝かず」というのはね、中国の昔の話から来ているんだよ。昔、項羽という有名な将軍がいて、大きな戦いに負けそうになった時の話なんだ。
その時、項羽の愛馬が全然動かなくて、項羽はすごく悲しくて困ったんだよ。これを「騅逝かず」と言って、自分がどんなに頑張っても、思い通りにいかないときに使う言葉になったんだ。
たとえば、サッカーの試合でがんばっても、なかなかゴールが決まらないとか、テストでいい点を取ろうと思っても難しい問題が出て、なかなか点数が上がらない時とかに使うんだよ。
このことわざは、どんなに頑張っても上手くいかないことがあるけど、それでも諦めずに頑張ることが大切だって教えてくれるんだよ。
「騅逝かず」の使い方
騅逝かず四面楚歌となってしまったよ。
助けましょうか?
ともこちゃんなら何とか出来るの?
大丈夫。全部私に任せておいて。
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「騅逝かず」の例文
- こんなはずじゃなかったのに。騅逝かずうまくいかなくて落ち込む。
- ロシア軍が騅逝かず苦しんでいるが、早く撤退すればいいのに。
- 事業を拡大したばっかりに騅逝かず、会社を危機に陥れた。
- 騅逝かず崖っぷちだったが、そこに救いの神が現れた。
- 来るはずの援軍が来ず、騅逝かずとなった。
ここでいう「騅(すい)」は古代中国の伝説上の速い馬を指す言葉で、そういった馬が進まないことから、物事が望んだ通りに進まない状況をたとえているんだね。