「沙弥から長老にはなれぬ」の意味(語源由来・類義語・対義語)
【ことわざ】
沙弥から長老にはなれぬ
【読み方】
しゃみからちょうろうにはなれぬ
【意味】
物事には順序があり、一足飛びには上に進めないこと。
「沙弥」は、仏門に入ったばかりの未熟な僧。「長老」は、長年修業した徳の高い僧。
「沙弥から長老にはなれぬ」というのは、仏教で修行僧である沙弥がすぐには高位の長老になれないことから、どんなことでも段階を踏まずに一気に高い地位やレベルに上がることはできないという意味なんだ。
ほなら、修行の段階を一つ一つクリアしないと、ええところにはいけへんってことやね。いきなりトップに立とうと思っても、それまでの経験や知識がないと、うまくいかないもんやろうな。
ちゃんと基礎からコツコツとステップアップしていくのが、成功への道やってことか。何事も焦らずに、しっかりと地道にやることが大事やね。
【語源・由来】
新入りの未熟な僧が一気に長老のような高僧にはなれない意から。
【類義語】
・仏に成るも沙弥を経る
・沙弥を経て長老にいたる
・長老になるも沙弥を経る
・始めから寺とる坊主はない
【対義語】
・沙弥から長老
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「沙弥から長老にはなれぬ」の解説
カンタン!解説
「沙弥から長老にはなれぬ」というのはね、お坊さんになることを例に出して、物事には段階があって、急には上の立場になれないって教えている言葉だよ。
沙弥(しゃみ)とは、仏教でいうと、まだ修行を始めたばかりの若いお坊さんのこと。長老(ちょうろう)っていうのは、もう長い間修行して、たくさんの知識や経験を積んで、みんなから尊敬される年配のお坊さんのことなんだ。
だから、「沙弥から長老にはなれぬ」って言葉は、いきなり始めたばかりでいきなり上の地位に上がることはできないってことを示しているんだよ。たとえば、サッカーを始めたばかりの子がすぐにプロの選手にはなれないのと同じで、どんなことでも、基礎からコツコツとステップを踏んでいく必要があるんだね。それは、学校の勉強でもスポーツでも、音楽の練習でも、仕事でも同じことが言えるよ。
「沙弥から長老にはなれぬ」の使い方
なかなか沙弥から長老にはなれぬよのおー。
年上の人たちを納得させるだけの実力がないとね。
それは難しそうだな。
健太くんは一段ずつ階段を上がるように出世した方が良いと思うわ。
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「沙弥から長老にはなれぬ」の例文
- 亀の甲より年の劫といい、経験を積んだ年上のものにはなかなかかなわないので沙弥から長老にはなれぬ。
- 新卒の若造には大したことはできないので、沙弥から長老にはなれぬ。
- 沙弥から長老にはなれぬといわれたのが悔しく、技術を磨き知識を増やし沙弥から長老になる。
- 一足飛びに出世すると嫉妬羨望の嵐で足を引っ張られかねないので、沙弥から長老にはなれぬ。
- 僕より優秀な人材がたくさんいるので、沙弥から長老にはなれぬ。