「葉公の竜」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
葉公の竜
【読み方】
しょうこうのりゅう
【意味】
上辺だけもっともらしく見え実際はそうでもないこと。似て非なる物のこと。
「葉公」は、中国、春秋時代の楚の国の葉という県の領主。字を子高といった。
「葉公の竜」という言葉は、表面上はもっともらしいが、実際には本物ではないもの、つまり似て非なるものを指すたとえだよ。
なるほど、それは面白いたとえやね。つまり、「葉公の竜」っていうのは、「見た目は本物らしいけど、実際は違うもの」を指す言葉やな。表面だけは本物のように見えても、実際は本物ではない、似て非なるものを表してるんやね。外見と中身が一致してない状況を示す言葉や。
見かけにだまされず、本質を見極めることの重要性を教えてくれる言葉やね。見た目だけで判断せず、実際の中身や本質を見ることが大事やってことやな。
【出典】
「新序」
【故事】
子高は竜を好むと称し、竜の絵を部屋に飾っていたが、これを聞いた竜が子高のもとを訪ねると、竜が好きなはずの子高が腰を抜かして逃げたという。
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「葉公の竜」の解説
カンタン!解説
「葉公の竜」という表現は、表面上は本物に似ているが、実際にはそうではないもの、つまり似て非なるものを例える言葉なんだよ。この言葉の由来は、春秋時代の葉という地の領主である葉公(子高)に関する故事から来ているんだ。
葉公は竜について非常に興味を持っていたとされ、彼の居室は竜の絵や彫刻で飾られていた。しかし、実際に竜が彼の前に現れたとき、葉公は恐怖のあまり逃げ出してしまったという話があるんだ。この話は、外見や理論上の興味と実際の事態が異なることを示しているんだね。
たとえば、ある事柄について理論的には興味を持っていても、実際に直面したときに恐れたり、興味を失ったりするような状況が「葉公の竜」と表現されることがあるよ。この言葉は、理想と現実のギャップや、外見上の興味と実際の体験との違いを教えてくれる言葉なんだ。理論や外見だけでなく、実際の体験や実践の重要性を示唆しているんだね。
「葉公の竜」の使い方
政治家のことばって上辺だけで葉公の竜だね。
嘘つきが多いわよね。
嘘ついているのによく人前に出られるよね。
図太くないと政治家は無理なのかもしれないわね。
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「葉公の竜」の例文
- 匹夫の勇と勇気は葉公の竜だ。
- 提灯と釣り鐘は似ているが、葉公の竜で全く違う。
- テレビのコメンテーターの発言は葉公の竜というやつで、もっともらしいが薄っぺらだ。
- 体裁をととのえているだけの葉公の竜で、実際は大したことはない。
- 3×3とバスケットボールは葉公の竜で、違うスポーツらしい。