「死灰復燃ゆ」の意味(語源由来・出典・故事)
【ことわざ】
死灰復燃ゆ
【読み方】
しかいまたもゆ
【意味】
失速したものがまた勢いを取り戻すこと。いったんおさまった問題が再燃すること。
人生や事業でも、諦めずに頑張れば再びチャンスがくるってことを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
燃え尽きた灰が再び燃え出す意から。
【出典】
「史記」
【故事】
中国漢の時代、韓安国が法を犯したかどで処罰された時、蒙県の牢役人が安国を侮辱した。安国が「死灰独り復燃えざらんや」というと牢役人は「燃ゆざれば即ち之に溺せん」とさらに辱めたという。
「死灰復燃ゆ」の解説
「死灰復燃ゆ」という言葉は、一度失われたり、終わったりしたものが、再び活気を取り戻す、あるいは盛んになる様子を表しているんだ。
「死灰」とは、火が完全に消えてしまい灰だけになったものを指すよ。それが「復燃ゆ」ということで、まるでその灰から再び火がついたような状態をイメージさせるんだ。
例えば、昔流行ったゲームやおもちゃが、何年か経ってからまた人気になる時や、一度衰えたスポーツ選手が再び好成績を収めるときなどに、「死灰復燃ゆ」という言葉が使えるんだ。つまり、もう終わったと思われたものが、驚くように復活することをこの言葉で表現することができるよ。
「死灰復燃ゆ」の使い方
「死灰復燃ゆ」の例文
- ともこちゃんの怒りは静まったかに見えたが、死灰復燃ゆごとく怒りはじめた。
- 悪の枢軸は徹底的に潰しておかないと、死灰復燃ゆということもある。
- 粉飾決済で信用を失い倒産しかけていたが、死灰復燃ゆとなりついにはトップに返り咲いた。
- 百貨店の売り上げが減り存続が危ぶまれたが、死灰復燃ゆようにV字回復をした。
- 健太くんが余計なことを言って藪をつついて蛇を出すから、死灰復燃ゆとなったじゃないか。
まるで灰から火が再び燃え上がるような様子を描写しているんだ。