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「衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かず」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かず
【読み方】
しゅうぐのがくがくたるはいっけんのいいにはしかず
【意味】
大勢の愚かな者が盛んにいう意見は、たった一人の賢人の「そのとおり」という返事の説得力には及ばないということ。
「諤諤」は、やかましく議論する意。「唯唯」は、はいはい。そのとおり。
なるほどなぁ。つまり、「質より量」じゃなくて「量より質」ってことやな。いくら人数が多くてもんもんと騒いでても、その意見がアテになるとは限らへんけど、ほんまに物知りな一人の言葉は重みが違うってわけや。
まあ、大声でガヤガヤ言うより、ちゃんとしたこと言うてる人の一言の方がええってことやな。
【出典】
「史記」
【語源・由来】
「商君伝」の中の「千人の諾諾は一士の諤諤に如かず」を逆にしたもの。
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「衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かず」の解説
カンタン!解説
「衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かず」ということわざは、たくさんのばかな人がいても、みんなでうるさく言っているだけじゃあんまり意味がなくて、一人のかしこい人が「そうだね」と言うだけで、その言葉にはずっと大きな力があるってことなんだ。
例えばね、クラスで何かを決める時に、みんなでわいわいと意見を言い合うことがあるよね。でも、その中で一人の本当にかしこい子が静かに「それが一番いいと思うよ」と言ったら、その意見のほうがずっとみんなの心に響くんだ。このことわざは、賢い人の一言は、たくさんのばかな人たちが言ってることよりも大切だって教えてくれているんだよ。だから、言葉は量より質が大事だっていうことを忘れないでいようね。
「衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かず」の使い方
ともこちゃんの一言で会議が終わったね。
長くなりそうだったから、思わず意見してしまったわ。
まさに、衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かずだよ。あのままだったら小田原評定になっていた。
お役に立てたようでよかったわ。
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「衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かず」の例文
- 衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かずというから、大勢で意見し合っても意味がないので代表者だけで会議をする。
- いつも通り社長の意見で決まり、衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かずだ。
- どれだけ意見を主張しても、衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かずのように賢い彼の意見にはかなわない。
- SNSで大炎上していたが、専門家の一言で沈静化し、まさに衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かずだった。
- 衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かずというから、優秀な彼に意見を求める。
でも、一人の賢い人が「そうだね」と言うと、その言葉には大きな説得力があるという意味なんだよ。